【独自解説】「父は3度殺された」“札幌すすきの殺人事件”母・浩子被告の第2回公判で明かされた遺族の胸中「一家全員の極刑を望む」 妻の証人として父・修被告が出廷した理由は「浩子被告と自分を無罪にするため」
母・浩子被告の第2回公判に、「非常に痩せこけた印象」の父・修被告が弁護側の証人として出廷…二人の様子は?明かされた被害者遺族の想いとは?
母・浩子被告の第2回公判は、どんな様子だったのでしょうか?実際に裁判を傍聴した『ミヤネ屋』ディレクター2人からの報告です。 ◆◆◆◆◆◆◆ ―裁判について。 (「読売テレビ」西山耕平ディレクター) 「田村瑠奈被告の母・田村浩子被告の第2回公判は、時間通り午後1時半に開廷。まず証拠調べから始まり、検察側が裁判所に提出した証拠物が読み上げられました。また、殺害時を自ら撮影したハンディカメラなども、押収物として提出されています。そして、瑠奈被告の手帳が証拠物として提出され、この中に『(2023年)5月28日、ナイトクラブの閉店イベントに出席して、いろんな方に遊んでもらった。しかし、その後トラブルになった』などと綴られていて、その後に『自分で始末する』ということが書かれていたと判明しました」 ―浩子被告の様子について。 (西山ディレクター) 「白のシャツに紺のカーディガン姿で、目を見開いて真っすぐ裁判長のほうを向くような雰囲気で、法廷に入りました。『非常に堂々としている』という印象でした。ただ、証拠調べの終盤に、父・修被告の供述調書が読み上げられたのですが、その中に自宅で人体を損壊している描写が複数あり、細かくは申し上げませんが、筆舌に尽くしがたい非常に厳しい内容のものでした。これが読み上げられている20分ほどの間だけは、それまでは真っすぐ目を見開いて検察側のほうを見ていた浩子被告が、ずっと伏し目がちになって、目が赤らんでいたという変化がありました」
―被害男性の遺族は。 (「読売テレビ」西村拓真ディレクター) 「被害者の長男の供述調書が読み上げられた際には、『父は数年前に還暦を迎え、小樽への旅行を計画していたがコロナ禍ということもあり実現できなかった。その旅行をプレゼントする前に事件に巻き込まれてしまい、非常に後悔している』、また『自分は、“父は3度殺された”と思っている。1度目は殺害が実行されたとき、2度目は遺体が損壊されたとき、そして3度目は週刊誌などの報道によって“自分の父は死んで当然”かのような世論が形成されてしまったこと。この3点において、父は3度殺された。ただ、そんなひどい父ではなく、人を楽しませるのがすごく好きな父だった。被告3人に対しては、一家全員の極刑を望んでいます』と語っていたことが明らかになりました」 ―父・修被告が入廷した際の様子について。 (西村ディレクター) 「裁判は休廷を挟み、午後3時半に再開。すぐに父・修被告が入廷しました。修被告の印象ですが、我々が入手して報じている写真からすると、顎回りの骨格がわかってしまうぐらい、非常に痩せこけた印象を受けました。裁判では嘘をつかないと宣誓をしますが、その言葉を述べている時に浩子被告のほうを見ますと、大粒の涙を流して、ハンカチで拭っても涙が止められない様子でした。しかし、その後はしっかりと前を向いて、何とか涙を堪えようとしている浩子被告の姿も印象的でした」 ―被害男性の遺族に対して。 (西村ディレクター) 「弁護人が『ご遺族に対して言葉はありますか?』と修被告に問いかけると、5~10秒ほど沈黙があり、『言葉では言い尽くせない。取り返しのつかない、大変なことになってしまった。大変申し訳なく思っている』と、はっきり丁寧な口調で述べました」 ―事件について。 (西村ディレクター) 「『瑠奈被告が被害者を殺害、あるいは遺体損壊などをすると思っていましたか?』という問いに対しては、『そういう認識はありませんでした』と述べました。また『頭部の遺棄・損壊について、いつ知りましたか?』という問いには、『7月2日、ホテルで事件が起きてから、自宅に帰ってきた後に、瑠奈被告が“首を拾った”と言ったので、それを聞いた時に初めて理解しました』と述べました」 ◆◆◆◆◆◆◆ Q.父・修被告は「瑠奈被告が殺害するとは思っていなかった」と言っているんですね? (亀井弁護士) 「無罪を主張していますから、当然この認識を供述せざるを得ません。なぜこのタイミングで修被告が出てくるかというと、一般的には情状証人のはずですが、自分の公判も控えていますから、浩子被告の犯罪を否定させるために、『犯罪』と『量刑』の両方の位置付けで出てきたんだと思います」 Q.母・浩子被告の情状と自身の情状も考えて、ということですか? (亀井弁護士) 「まず浩子被告と自分を無罪にするために、犯罪の成否について言うためです。プラスして、浩子被告の量刑のため、つまり情状証人としての位置づけもあると思います」
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