不吉なジンクス?!朝倉兄弟は6.13RIZIN東京ドーム大会で揃って勝利できるのか
総合格闘技イベントの「RIZIN.28」(13日・東京ドーム)の出場選手のオンライン会見が11日に行われ、メーンイベントで66.0キロ契約の5分×3ラウンドの総合ルールで戦うYouTuberで格闘家の朝倉未来(28、トライフォース赤坂)と静岡在住のブラジル人、クレベル・コイケ(31、ボンサイ柔術)、RIZINバンタム級ジャパンGPトーナメントの1回戦で激突する朝倉海(27、同)と渡部修斗(32、ストライプル新百合ヶ丘)らが、それぞれの意気込みを語った。
弟の朝倉海は堀口戦に敗れて以来の再起戦
朝倉兄弟がいなければ格闘界にとって18年ぶりとなる東京ドーム大会は成立しなかったのかもしれない。兄の朝倉未来が、メーンでファン待望の“最強グラップラー”と相まみえれば、弟の海は第7試合でプライドを取り戻すための再起のリングに立つ。だが、2人のRIZINでの勝利競演は、過去に2度しかない。 RIZINに先にデビューしたのは海の方で、2017年12月29日に才賀紀左衛門にTKO勝ち、未来の初参戦は、翌年8月12日の「RIZIN.12」。以来、海は10試合、未来は9試合、RIZINで戦っているが、兄弟の揃い踏みは4大会しかなく、そのうち2大会は、いずれも、海がマネル・ケイプ(アンゴラ)、堀口恭司(30、ATT)に敗れた。未来が斎藤裕(33、パラエストラ小岩)に判定で惜敗した大会には、海は出場していなかったが、兄弟が揃って白星を飾る確率は5割しかないのである。 「兄弟が揃うと海が敗れる」とのジンクスについて海は「気にしていない」と笑い飛ばした。そして「まずは僕がしっかり勝って兄貴につなげたい」と言う。 今回の戦前予想では海が圧倒的有利である。相手の渡部は、レスリング出身のグラップリングを得意とする総合ファイターで、2018年にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制覇、RIZIN初参戦となった昨年8月の「RIZIN.22」では、今回トーナメントに参加している井上直樹(23、セラ・ロンゴ・ファイトチーム)に1本負けしたが、その後、他大会も含めて連勝しトーナメントに参加する16人の猛者の一人に抜擢された。 図式としては海の打撃vs渡部の寝技。海は、「極める力を凄く持っている。自分の得意な場面になると凄く強い」とリスペクトした上で、「僕の得意な部分で戦う時間が来る。お互いに得意な部分がハッキリ分かれているが、自信がある」と胸を張った。 レスリングのオリンピアン、宮田和幸氏の指導を受け、「組みの部分で自信がついた」との根拠がある。渡部の得意な寝技でも対抗。打撃でフィニッシュできるとの自信である。 大晦日に堀口のカーフキックに足を破壊されリベンジを許した。失った評価とプライドを取り戻すには、「怪我からの復帰で、どこまで戻せているかと思っている人がいるかと思うが、大晦日より確実に強くなって帰ってきた。そこをしっかり見せたい。1戦1戦、僕の勝ち方や動きを見てもらって、また評価を上げていきたい」という。 だが、アンダードッグの渡部にも“ジャイキリ”を起こすための秘策はある。