【2024-25年】冬休みに見たい展覧会10選[関東+東北編]
【神奈川】「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」(ポーラ美術館)
自然や街並みの色、生活用品の色などに加えて、10億色を超える色の再現力を持つと言われる最新のモニターやスマートフォンの画面など、現代社会では人間がかつて経験したことのない色彩世界が広がっている。本展は、近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を素材との関係に触れながら、色彩の役割についてあらためて考察するもの。チューブ入りの油絵具を巧みに扱った19世紀の印象派や新印象派から、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、色彩の影響力によって見る者の身体感覚をゆさぶる現代アートまで、近現代の色彩の歴史を、絵画や彫刻、インスタレーションなどを通して読み直す。 会場:ポーラ美術館 会期:12月14日~2025年5月18日
【神奈川】「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」(そごう美術館)
アール・ヌーヴォーを代表する作家であるアルフォンス・ミュシャ。その多彩な芸術活動に焦点を当てた本展では、チェコ在住の個人コレクターであるズデニェク・チマル博士のコレクションから、初来日作品約90点を含む約170点が展示される。貴重な直筆作品約60点をはじめ、代表的なポスター作品や挿絵、お菓子のパッケージ、装飾品や装飾の資料集を紹介するほか、作家と親交の深かったポール・ゴーギャンとの写真や、出品作品である油彩画《エリシュカ》のモデルとなった16歳のエリシュカ・ポリーフカの写真などを通して、プライベートのミュシャの姿にも迫る。 会場:そごう美術館 会期:11月23日~2025年1月5日
【山梨】「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」(山梨県立美術館)
明治工芸における超絶技巧のDNAを受け継いだ現代工芸と、超絶技巧が駆使された明治工芸をともに紹介し、時を超えた超絶技巧の世界に迫る展覧会。現代と明治という2つの時代で、作家独自の技法により生み出された実物と見まごうばかりの作品群が一堂に会する。会場では、いま注目の17名の現代作家による木彫、漆工、金工、陶磁、ガラス、ペーパークラフト、刺繍などの作品と、明治工芸の逸品をあわせて約120点が展示される。 会場:山梨県立美術館 会期:11月20日~2025年2月2日
【静岡】「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(静岡市美術館)
「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークを中心に地下鉄駅構内やストリートなど日常にアートを拡散させ、混沌とする社会に対してメッセージを発信し続けたキース・ヘリング。その31年の生涯のうち、創作活動を行なったのはわずか10年ほどだが、作品に込められたメッセージは現在まで多くの人々の心を掴んでいる。本展では、中村キース・へリング美術館のコレクションを中心に、絵画や版画、ドローイングなど約150点の作品を通して、ヘリングのアートと多彩な表現活動を紹介する。 会場:静岡市美術館 会期:11月28日~2025年1月19日
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