福島などで震度5弱 気象庁が緊急会見1回目(全文1)震源は福島県沖
22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島中通り、福島浜通り、茨城北部、栃木北部で震度5弱を観測した。気象庁は福島県、宮城県に津波警報を、青森県から千葉県までの太平洋側に津波注意報を発令した。※9時46分に警報から注意報に切り替わりました。(10時11分追記) 同庁は緊急記者会見を行った。 【中継録画】福島などで震度5弱、沿岸に一時津波警報 気象庁が緊急会見
断層の動きが上下方向に大きく、津波も発生しやすいタイプの地震
幹事社:それでは記者会見始めますので、よろしくお願いいたします。 中村:はい。それでは本日5時59分ごろに発生しました福島県沖の地震について、ご説明いたします。まず現在、津波警報、注意報が発表でございますので、そのことからまずご説明いたします。5時59分ごろに発生したマグニチュード7.4の地震によって現在、津波警報、福島県。津波注意報を青森県、太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県九十九里外房、千葉県内房、伊豆諸島に発表しております。津波警報が発表されているところでは、津波による被害が発生しますので沿岸部や川沿いにいる人は、まだ避難されていない方がいらっしゃいましたら、直ちに高台や避難ビルなど安全な場所に避難してください。津波は繰り返し襲ってきますので、警報が解除されるまで安全な場所から離れないようにしてください。 また津波注意報が発表されている地域では、海の中や海外付近は非常に危険です。海の中にいる人はいましたら、直ちに海から上がってください。海岸から離れてください。潮の流れが速い状態が続きますので、津波注意報が解除されるまで、海に入ったり、海岸に近づかないようにしてください。 それから今回の地震によって震度5弱を観測しておりますので、揺れが強かった地域では落石や崖崩れなどが起こりやすくなっていることも考えられますので、今後の地震活動に注意し復旧作業に携わる方々等、危険な場所に立ち入る場合は地震に注意しながら作業を心掛けてください。 現在、津波警報、注意報を発表中ですので、まず津波への避難等よろしくお願いします。それでは地震についての、ご説明をいたします。お手元の資料に基づいて、ご説明します。 まず表紙から。地震の検知時刻は5時59分で、地震の発生した時刻も5時59分です。地震の規模はマグニチュード7.4。地震の直後に発表した速報値7.3から更新されております。地震が起きた場所は福島県沖の深さ25キロ。これは暫定値です。地震の発震機構、地震が起きるメカニズムですけれども、北西-南東方向に張力軸を持つ正断層型です。この地震によって最大震度5弱の強い揺れを福島県白河市、須賀川市、国見町、鏡石町など16の市区町村で観測しております。そのほか東北地方を中心に北海道から四国地方の一部にかけて、震度4から1を観測しました。 その下、防災上の留意事項は先ほど、ご説明いたしましたので、津波の観測状況です。22日、本日の7時半現在、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内等で津波が観測されております。津波の観測状況、次の資料でご説明しますが、今のところは相馬で0.9メートルというのが一番大きな値になっております。 地震活動の状況としましては7時半現在で震度5弱が、この地震ですけれども1回観測されているほか、震度3が3回。震度2が7回。震度1が7回発生しております。地震活動は活発な状況が続いています。この地震による緊急地震速報の発表状況ですけれども、地震の検知から16.5秒後に緊急地震速報の警報を発表しております。それから防災上の留意事項の追加になりますが、今後の地震活動についてですけれども、まだ津波警報、注意報発表中ですので、まず現在の津波に備えていただくのが一番なんですけれども、今後の見通しとしましては、今後1週間程度はまだ同規模の地震に注意ということで、最大震度5弱の地震で、なおかつ海の地震ですので、今回のように津波を伴う可能性が。 A:すいません。宮城県、注意報から警報に更新しました。 中村:はい。今、宮城県の津波の警報に切り替えが発表されました。津波注意報でしたけれども、津波警報に切り替えられました。津波警報が発表されているところでは、津波による災害が起こりますので繰り返しになりますが沿岸部や川沿いにいる方は、直ちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。津波は繰り返し襲ってきますので、警報が解除されるまでは安全な場所から離れないようにしてください。 説明を継続します。資料の2ページ目が津波警報、津波注意報の発表状況。今、宮城県に津波警報が発表されましたので、それの1つ前の状況となりますけれども、青森県から伊豆諸島まで津波注意報、警報が発表されております。これに、宮城県が現在、津波警報に切り替えられております。 次のページが津波の観測状況です。東北から関東地方の沿岸にかけて各地で津波が観測されています。現在の最大のものは相馬の0.9メートル。それに次ぐものとしては、いわき市小名浜の0.6メートル。大洗0.5メートル。大船渡、石巻市鮎川、勝浦市等0.3メートル、(※判別できず)、各地で観測されております。 次のページ。観測されている津波の波形です。各地で津波と思われる波形が観測されております。最初の波は引き波で始まっているという状態で津波が観測されて、現在も継続しているという状況です。 この地震による震度の観測状況です。福島県を中心に震度5弱の強い揺れ。それから遠く離れるにかけて、だんだん震度は小さくなっていますけど、震度4、震度3と、広い範囲で揺れが観測されております。この地震の、今、震度の観測状況をお示ししましたが、推計震度分布図です。震度観測点以外の揺れを推定したものです。福島県の沿岸部を中心に割と強い揺れを示すオレンジ色の部分が、あちこちに点在している状況が見ていただけるかと思います。 それからこの地震のメカニズムですが、北西-南東方向に、このTと書いてあるのは張力、テンションを示しているんですけれども、北西-南東方向に引っ張る力が働く正断層型の地震と考えられます。ちょっと(声※判別できず)、正断層型ですので、こういうふうに引っ張る力が働いて、こういう断層運動が起きるというタイプの地震です。断層の動きが上下方向に大きく出ますので、津波も発生しやすいタイプの地震ということになります。