福島などで震度5弱 気象庁が緊急会見1回目(全文1)震源は福島県沖
平成23年の東北地方太平洋沖地震の余震域内で発生
今回の地震の発生した領域はご存じのように、平成23年の東北地方太平洋沖地震の余震域内で発生しております。今回の地震の発生した場所がこの辺りになります。この領域の、2011年からの、この震源域の地震の活動状況の時空間変化を示したものですけれども、今回がM7.4というM7クラスの地震で、昨年、2015年はM7クラスは起きていなかったんですけども、その前を見ていただくと、だいたい頻度としては1年に1回程度、M7クラスの地震が起きております。 今回、地震が起きた震源域での過去の地震活動の状況です。1923年からのマグニチュード5以上の地震の震央分布を示しております。地震活動が以前から活発な領域ということで、たくさん震央が示されております。今回の地震の近くの領域での過去の大きな地震といいますと、かなりさかのぼりますけれども1938年の11月5日、6日のM7クラスの地震というのがございます。 下にM-T図。時間、時代を追って、地震活動の状況を示しておりますが、M7クラスというのは大きめですけれども、それに次ぐような地震も含めて地震活動、比較的活発に起きている場所ということになります。 この地震による長周期地震動階級の観測状況を示した図です。今回の地震によって長周期地震動階級は2のものが最大に観測されています。それが黄色い領域で示されております。太平洋沿岸のほか、日本海側のちょっと離れたところでも階級2が観測されております。 次が緊急地震速報の発表状況です。この地震に対して緊急地震速報の予報は合計第11報まで発表されておりますが、その中の第6報で警報を発表しております。地震検知の16.5秒後ということになります。 次、めくっていただいて、警報発表時から主要動到達までの猶予時間を同心円状に示しておりまして、オレンジ色で警報の発表の対象領域を示しております。沿岸部ではゼロより内側になりますので間に合っておりませんが、内陸では5秒、10秒、猶予時間はあったということを示しております。私からの説明は以上になります。 男性:すいません、若干資料に補足を加えます、はい。 A:資料の1枚目、頭紙に修正があります、もうちょっと下のほうです。津波の観測状況という2つ目の丸のところですが、千葉県内という1行目の次ですが、千葉県内房を、伊豆諸島で津波を観測しています。 男性:指してください。 男性:マーカー付いてます。 A:伊豆諸島でも津波を観測しています。 男性:あとでお配りしますので。 A:それから宮城県を津波警報に切り替えたのは午前8時9分になります。それから8時10分現在の新しい津波の観測値です。仙台港でこれまで最大波が1.4メートルとなっております。8時3分に観測しております。以上です。 幹事社:では幹事社からですが、この仙台港が今のところ、津波としては最大ということで。 A:はい、今のところの最大です。 幹事社:はい、分かりました。あと2、3伺います。正断層型ということなんですが、アウターライズ地震の可能性というのはあるのでしょうか。 中村:地震が起きた場所が海溝よりも西側になりますので、アウターライズの地震ではないです。 幹事社:分かりました。あとは津波警報が今回、東日本大震災関連で出されたのは、いつ以来になりますかね。2012年の(※判別できず)12月以来かなというふうに認識していますが。 中村:少々お待ちください。2012年の12月7日の三陸沖の地震以来です。 幹事社:あらためまして防災上の注意点をお願いいたします。 中村:現在、繰り返しになりますけども津波警報、注意報発表中ですので、津波警報が発表している地域では津波による被害が発生しますので沿岸部や川沿いにいる方、まだ避難されていない方がもしいらっしゃいましたら、高台や避難ビルなど安全な場所に避難してください。 それから津波は繰り返し襲ってきますので現在、非難されている方は警報が解除されるまで安全な場所から離れないようにしてください。津波注意報が発表されている地域では海の中や海岸付近、危険ですので海に近づかないようにしてください。注意報が解除されるまでは海に近づかないようにしてください。以上です。 【連載】福島などで震度5弱 気象庁が緊急会見 全文2へ続く