大谷翔平に「チャンスを与えないのは職務怠慢」 米地元紙記者が今季中の“中継ぎ復帰プラン”を提唱「オオタニならできる」
大谷翔平(ドジャース)を巡る仰天プランが提唱された。 ドジャースの地元紙『Los Angeles Times』は「プレーオフでショウヘイ・オオタニをリリーフ登板できないのか?」と銘打った記事を掲載。執筆者となったベテランコラムニストのビル・プラシュケ氏は「これ(大谷の中継ぎ登板)は起こりうる。いや、起こるべきだ。オオタニだからだ。本当にやってのけるならどれだけクールだろう」と訴えた。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン まさに“ウルトラC”級の案だと言える。 昨年9月に大谷は右肘内側側副靱帯の損傷に伴う再建手術を執行。彼が肘にメスを入れるのは2018年10月以来キャリア2度目。同ケースの場合、手術前と同レベルまで回復した選手は65.5%と言われている。 そうした中で、昨オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の超大型契約を締結した今季の大谷は、打者として通常通りにプレー。これ自体も驚くべきことなのだが、現地時間9月12日時点で打率.292、47本塁打、104打点、48盗塁、OPS.992のハイアベレージを記録。「シーズン50本塁打・50盗塁」を目前する驚異的な活躍を見せている。 打者として“普通”にプレーできているからなのか。ドジャースが地区優勝へのマジックを「11」とし、ポストシーズンへの戦いが迫る中、プラシュケ氏は「ポストシーズンが始まる頃には、オオタニは競争力のあるピッチングをする準備ができているはずだ」と主張。レイズとの2020年のワールドシリーズで、先発投手だったフリオ・ウリアスを3勝2敗で迎えた第6戦の7回途中からリリーフ起用し、優勝を掴み取った采配を引き合いに出し「今年も同じようなシチュエーションになれば同じような行動をとる勇気を持つべきだ」と提言した。 もっとも、大谷が初めて捕手を座らせて投球練習をしたのは8月31日(現地時間)のこと。この時はわずか10球で練習を切り上げている。2度目も9月4日(現地時間)にもブルペン入りをして15球を投げたが、最速は92マイル(約148キロ)。“伝家の宝刀”とされるスプリットやスイーパーは投じていない。 こうした背景を考えても、大谷が実戦復帰するのはやはり来年と見るのが妥当。プラシュケ氏の取材に応じたアンドリュー・フリードマン編成本部長も「このテーマは、私たちにとって頭の片隅にもないものです。彼はまだリハビリの進行過程にあります」と断言。7億ドルの投資を無駄にしないために再発に細心の注意を払う姿勢を見せている。