《倉田真由美さんが語る最愛夫の死後の大問題3》「夫が浮気していないわけがない」「怖いのは一周忌が終わった後のこと」
一度もけんかをしたことがない
――叶井さんとけんかをしたことはあるんですか。 倉田:結婚してから一度もけんかしませんでした。ちょっとイラッとしたことはあったかもしれないけれど、声を荒げることはありませんでしたね。もちろん夫が子供とけんかしたこともありませんし。今思えば、夫婦生活で揉めることはなかったし、何一つ我慢しなくて済みました。家の中にストレスがないって、すごくいいことだと思います。 ――それは、倉田さんが叶井さんのすべてを受け入れていたから、なのでしょうか。 倉田:夫はダメなところもたくさんありますよ。遺産20万とかね(笑い)。お金のことで言えば、家にお金を3万円しか入れていないこともあったし。でも、そこは許せたんです。それよりも、私は自由を束縛されるほうが嫌なんだろうな。それに、結婚生活のなかで、浮気している可能性だってあったかもしれない。夫の性格的に、浮気がないこと自体が考えにくいですからね。 でも、浮気がショックかというと、私にはショックでもなんでもないんです。だって、そういう人だとわかっているんだもん。浮気がバレたところで想定の範囲でしかなかったから、私の愛情が変わるわけないし、夫も離婚して別の人と一緒になろうとは思わなかったはずです。もともと何百人切りとかで有名だったわけでしょ。結婚してから急に女性と関係を持たなくなるなんて、むしろそっちのほうがおかしいじゃない。 ――逆に、絶対に許せないことはなんですか。 倉田:キレて怒鳴ったり、暴力を振るわれることですね。私は浮気よりも殴られるほうが嫌だし、自由を制限するほうがはるかに許せないんです。 ――世の中の夫婦関係のトラブルは、お金と女性関係が9割以上という説もあります。 倉田:うちは、そういうところは気にしなかったですね。私は夫の給料は知らないし、夫が家に入れてくれるお金もまちまちで、家賃も光熱費も私が払っていました。夫は臨時収入があってもポーンと何か買ってしまうから、私が知らないところでお金が右から左に流れている。でも、最初から夫にお金のことは期待していないし、そこを求めていたら結婚していなかったですね。