森林が空気中の「マイクロプラスチック」を“捕獲”していた! 日本女子大学の研究で“新事実”が明らかに
そう聞くとホッと安心したくなるが、コナラは落葉樹だから、冬になれば葉は地面に落ちてしまう。その後、葉についたAMPsのうちどのくらいが地下にしみ込み、どれぐらいが空気中に舞い上がって、どんな害を及ぼすのかなどについては、まだ何もわかっていないという。 今後、この研究がさらに進むことに期待したいが、研究者らに任せるだけでは問題は解決しない。私たち一人ひとりが、必要以上のプラスチックを使わないようにし、ゴミとして捨てるときはきちんと分別して出すことでも、マイクロプラスチックの量は減らせる。そんな各々の行動と研究の進歩の両方があってこそ、問題解決の道が切り開かれるはずだ。 (文/上浪春海) 画像・データ提供 日本女子大学・宮崎あかね教授
上浪春海