小3の息子が…派遣だった妻が「エリート夫」からモラハラを受け続けて起きたこと
「主人は文武両道の秀才なんです」
今回の相談者・結美さんは、平日の12時に「主人が浮気しているみたいで、お金をかけずに証拠を押さえていただきたいんです」と電話をくださいました。声が弱々しく、相当参っていることが伝わってきます。私の事務所がある横浜から近い都内に住んでいるとのことで、すぐにお会いすることになりました。 カウンセリングルームに来た結美さんは、愛らしく優しそうなタイプです。実年齢は50歳ですが30代後半に見えるほど若々しい。「主人とはうまくいかなくて」と語るので、まずは、結婚のきっかけを伺いました。 「10年前、主人が勤務する会社に私が派遣社員として勤務するようになり、向こうからの誘いで付き合うようになり、結婚したんです」 結婚のきっかけは現在9歳の息子を授かったこと。妊娠が判明して以降、結美さんの希望で専業主婦をしています。 「結婚してわかったことは、主人がは俺様タイプであること。幼い頃から文武両道の秀才で、義父母の期待をかけられ大切に育てられていたんです。理系の国立大学を卒業後、財閥系の資材メーカーに勤務。エリートだからモテていたみたいです」
「あの時は魔が差した」
結婚相手を選り好みしているうちに、40歳になってしまった。その時に結美さんと男女の仲になり、子供まで授かったので結婚したとのこと。 「主人から“派遣に手を出すと、出世の妨げになるからやらなかった。あの時は魔が差した”とたまに言われます。主人と付き合うようになったきっかけは、10年前のあるプロジェクトです。派遣の私も残業続きで終電を逃してしまった。主人とは帰る方向が一緒で、同じ年だとわかり、気がついたらホテルにいました」 結美さんは優しい性格と小柄で愛らしい雰囲気なので、おそらくモテたでしょう。夫のようなタイプは「皆が狙っている、御しやすい女性」が好きな傾向があります。強引にホテルに誘ったのではないかと推測しました。 「その通りです。断れるような雰囲気でもなかったですし、私も観念したというか。私は男性がちょっと苦手で、恋愛をしていませんでしたので、主人に任せてしまっていました」