大阪・吉村知事 独自の「大阪モデル」基準周知に通天閣などへの協力提案 通天閣社長は「協力したい」
大阪・吉村知事 独自の「大阪モデル」基準周知に通天閣などへの協力提案
大阪府は5日午後、大阪府庁で行われた「第15回新型コロナウイルスの対策本部会議」で、休業要請を行っている施設の再開などを判断するための独自の基準「大阪モデル」を発表。府立学校について今月10日までとしていた休校期間を31日まで延長することなども決定した。この大阪モデルの基準を府民に知らせる方法として、吉村洋文知事は「府民のみなさんに『シンボリックなところ』で色分けとかライトアップで知らせたい」とアイデアを出し、太陽の塔や大阪城、そして通天閣などを候補に挙げた。それを聞いた通天閣サイドは「前向きに協力できれば」と話している。 【中継録画】大阪城や通天閣などへのライトアップ周知について記者の質問に答える吉村知事(2020年5月5日)
独自の基準「大阪モデル」とは
大阪府は、政府の緊急事態宣言の延長を受け、生活の維持に必要な場合を除く外出自粛や、遊興施設などへの休業要請を、今月31日まで延長することを決定した。しかし、休業要請などを継続しつつ、大阪府独自の基準「大阪モデル」に基づいて、今月15日以降、段階的に解除していくという。 その基準となるのは「感染経路がわからない患者が10人未満であること」「PCR検査をした人数に対する陽性者の割合である陽性率が7%未満であること」「重症者用のベッドの使用率が60%未満であること」などがあげられた。 これら3つの項目が「7日間連続」で達成できれば、自粛要請を段階的に解除していくとしている。解除していくかどうかについては、今月15日に判断が行われる予定となっている。
吉村知事「シンボリックなところで色分けして府民に伝えたい」
また、この基準を伝える手段として、大阪府の公式サイトで発表していくことも明かされたが、大阪府の吉村洋文知事は対策本部会議の中で「府民のみなさんに『シンボリックなところ』で色分けとか、大阪城公園のライトアップの色とか万博公園の太陽の塔のライトアップとか。通天閣は民間なのでお願いする形ですけど、コロナが落ち着くまでの一定期間、ライトアップを色分けするというのをやりたい」と発言した。 例えとして内容的には、基準を満たしている時は緑、警戒信号が点灯すれば黄色、危険になれば赤色に灯すなど色分けをして伝えたいというものだった。 吉村知事は「それぞれの組織で準備があると思う。(万博記念公園の)太陽の塔はすぐできると聞いているが、大阪城公園はフィルムを変えなくてはいけないと聞いている。あと通天閣のみなさんにも。15日までには、できるところからどんどんやっていく目印になるようにやっていきたい」と述べた。