【図解】「FBI“解体”唱える人物」、「プロレス団体元CEO」…トランプ新政権発足2カ月前に主要閣僚固まる
大統領選で勝利した、トランプ次期大統領。来年1月に発足する新政権に向けて、人事を進めています。 【画像】「次女の義理の父」、「プロレス団体元CEO」など…トランプ新政権 主な顔ぶれ
■中東問題担当上級顧問に次女の義理の父指名 駐仏大使にも親族を抜擢か
トランプ氏は12月1日、自身のSNSで次期政権のアラブ・中東問題を担当する大統領上級顧問に実業家でレバノン系アメリカ人のマサド・ブーロス氏を指名すると明らかにしました。 ブーロス氏について大統領選でアラブ系有権者の票の取りまとめに貢献したことを評価したうえで、「巧みな交渉者で中東和平の揺るぎない支持者でもある」と強調しています。 ブーロス氏はトランプ氏の次女、ティファニー氏の義理の父にあたります トランプ氏は次の駐フランス大使にも娘婿で一次政権では上級顧問を務めたジャレッド・クシュナー氏の父、チャールズ・クシュナー氏の起用を発表しています。 CNNは「重要なポストを信頼する家族に頼るという前例を2期目も踏襲していくことを示している」と指摘しています。
■FBI長官 カシュ・パテル氏を指名 FBI“解体”唱える
パテル氏は前のトランプ政権で国防長官代行の首席補佐官などを務め、トランプ氏の熱烈な支持者として知られています。 機密文書を巡る問題でトランプ氏を捜査したFBIについて、パテル氏は著書などで「ひどく腐敗している」と批判を繰り返し、ワシントンにあるFBI本部を閉鎖して、敵対的な職員を一掃すべきだと訴えています。 トランプ氏は11月30日、自身のSNSに、「パテル氏はFBIに誠実さ、勇敢さ、高潔さを取り戻す」と投稿しました。 また、次期副大統領のバンス氏は11月19日のSNSで、トランプ氏と共に政府高官の候補を面接したとしたうえで、「ディープステート(闇の政府)を解体するFBI長官を任命することが重要」だと強調しています。 現在のFBI長官であるクリストファー・レイ氏の任期は2027年まで残っていますが、トランプ氏が解任するものとみられます。 ただ、FBIの「解体論者」であるパテル氏の指名が上院で承認されるかどうかは不透明で、新たな火種となりそうです。