【図解】「FBI“解体”唱える人物」、「プロレス団体元CEO」…トランプ新政権発足2カ月前に主要閣僚固まる
■大統領首席補佐官 スーザン・ワイルズ氏を起用
トランプ氏は11月7日、スーザン・ワイルズ氏を首席補佐官として起用すると発表しました。ワイルズ氏は大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長を務めていました。 トランプ氏はワイルズ氏について、声明で「アメリカを再び偉大にするために精力的に取り組み続けるだろう」としたうえで、「アメリカ史上初の女性首席補佐官として迎え入れるのは当然、栄誉なことだ」と述べました。 ワイルズ氏は2016年と2020年の選挙戦でもトランプ陣営を支えました。 アメリカの新聞「ワシントン・ポスト」によりますと、ワイルズ氏は67歳で、今回の発表が来年1月20日に始まるトランプ氏の第2次政権での最初の重要な人事だと報じています。
■国務長官 対中強硬派のルビオ氏を起用
トランプ氏は11月13日、次の国務長官に「対中強硬派」のマルコ・ルビオ上院議員を起用すると発表しました。 キューバ系移民の両親をもつルビオ氏は、上院の外交委員会に所属するなど外交や安全保障に精通し特に中国や北朝鮮、イランなどに対しては強硬な姿勢で知られています。 ロイター通信はルビオ氏が国務長官となれば、アメリカ史上初めてラテン系アメリカ人が外交トップの座に就くことになると伝えています。
■国防長官 ピート・へグセス氏を指名
へグセス氏は陸軍でイラクやアフガニスタンで従軍した後、保守系のFOXニュースで8年間にわたって番組の司会者を務めました。 トランプ次期大統領は声明で「へグセス氏はアメリカ第一主義の信奉者であり、『力による平和』の勇敢かつ愛国的な推進者になるだろう。我々の軍隊は再び偉大になり、アメリカは決して後退することはない」としています。
■厚生長官 ケネディ氏を指名 ケネディ元大統領の甥
ケネディ氏はロバート・ケネディ元司法長官の息子で、ジョン・F・ケネディ元大統領の甥に当たります。 ケネディ氏は大統領選挙で共和党でも民主党でもない「第3の候補」として無所属での出馬を表明していましたが、8月に選挙戦から事実上撤退し、トランプ氏の支持に回った経緯があります。 ケネディ氏は新型コロナウイルスのワクチンに懐疑的な「反ワクチン活動家」としても知られ、厚生長官に起用されれば行政に混乱が生じる可能性があります。 トランプ氏は声明で「アメリカは公衆衛生に関して、あまりにも長い間大手の食品企業と製薬企業によるごまかしや偽の情報に抑圧されてきた。ケネディ氏は保健福祉省を立て直し、アメリカを再び偉大で健康な国にするだろう」としています。