【爆発的な感染拡大】インフルエンザ、大阪も前週の2倍に増加 今年の流行は2009年にパンデミックが宣言された『pdm09型』
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全国でインフルエンザの感染が急拡大。大阪府でも患者数が前週の2倍に増加しています。今年流行しているのは「pdm09型」だということです。 (医師)「症状が出てきたのはきのう?クリスマスイブ?」 (20代患者)「家族がインフルエンザA型にかかっていた」 (医師)「結構ノドの赤みが強いですね」 12月24日から熱や倦怠感に襲われ受診したという男性。結果はインフルエンザA型でした。 25日、東京都北区にある「いとう王子神谷内科外科クリニック」には、風邪などの症状を訴える患者が32人訪れ、そのうち27人がインフルエンザに感染していました。 (いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)「開業してから8年になりますけど、過去最強、過去最多のインフルエンザの感染者数になっている」 感染が爆発的に拡大している理由については… (伊藤博道院長)「今年のインフルエンザA型の主流はいまのところpdm09型。この型が感染拡大に関係している可能性もあります」 インフルエンザA型のpdm09型。これは2009年に新型インフルエンザとしてWHOがパンデミック(世界的流行)を宣言するほど大流行した型で2009年にパンデミックを起こしたとしてpdm09型と名づけられました。 (舛添要一厚生労働大臣 ※2009年当時)「ウイルスの国内侵入を阻止するため、水際作戦の徹底をはかることに万全を尽くします」 当時、海外で感染が広がった新型インフルエンザ。国は水際対策に力を入れていましたがあっという間に国内感染が拡大。 (大阪府 橋下徹知事 ※2009年当時)「とにかく7日間は家でじっとしていてください」 街にはマスク姿の人が増え、小・中・高校などは休校に。臨時休業に踏み切る商業施設なども出て、コロナ禍のような状況が繰り広げられていました。。 【※2009年】 (客)「きょうはなんでさんちか休みなんですか?」 (店員)「インフルエンザ拡大の影響を受けまして」 (客)「大げさすぎる」 このpdm09型、2009年に大流行したあと10年後の2019年に再度感染が広がりましたが、その後の4年間はコロナや香港型のウイルスが流行。 専門家は、最後の流行から時間が空いたことが感染拡大につながったのではないかといいます。 (東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅教授)「このタイプ(pdm09型)に抵抗力が落ちている人の割合も多いと思われるので、湿度が低く空気が乾燥している日が続いているということもある」
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