「家族との紅白よりスマホが大事か!」年末帰省した嫁の深刻な「スマホ中毒」。60代姑の望む「団らん」はもう過去のものなのか
いよいよ2024年も終わりを迎えつつある。大晦日には一家そろってテレビ鑑賞や初詣を楽しむというご家庭も多いのではないだろうか。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、最近の「家族団らん」のあり方について、このように指摘する。 この記事の他の画像を見る 「かつての日本のお茶の間は、1つの番組を家族で眺めるのが当たり前のスタイルでしたが、今では、同じ部屋にいても家族それぞれが別のデバイスで配信やSNSを楽しむなどの姿が日常となっていますよね。 しかし、実家に帰省した時にも、普段と同じノリで同じような行動を取って『白い目で見られてしまった』などということはありませんか?いつも通りにくつろぎたくても、家族が揃った場では、周りの雰囲気を読みながら行動する余裕を持ちたいものですね」 ・・・・・・・・・・ 今回は、昨年末、息子とともに帰省してきた「嫁」の「スマホ中毒ぶり」にあきれ果てた、という60代の女性から話を聞いた。 「長男がやっと結婚して、去年の暮れは長男夫婦が初めて孫を連れて帰ってきました。うちでは、私たち夫婦とおばあちゃんと、会社勤めとしている次女の4人で長男夫婦が帰ってくるのを楽しみに待っていたんです」 こう話すのは、人口10万ほどの地方の町に暮らす66歳の窪田政子さん(仮名)。 「長女は嫁いだ先に帰省しなくちゃいけないのでしょうがないんですけど、本音はウチに来てほしかったですね」 長女一家と年越しできない代わりと言ってはなんだが、「嫁」と「孫」が家族の一員に加わってくれたのが嬉しい、と話す政子さん。 「30日の昼頃に到着した長男夫婦は、近所を散歩して過ごしました。『孫は見ててあげるから、行ってらっしゃい!』と言って送り出したんです。うちのある辺りは小さな町ですが、国内では有名な観光地なので、お嫁さんも楽しみについてきてくれたみたいですよ」 観光を終え、夕食の時間帯にはリビングに顔を出した長男と嫁。 「ご馳走は大晦日に取っておいて、30日はまあ、冷蔵庫にあるものをみんなで食べましょういう感じで、家族でこたつを囲んで食事を始めたんですね」 最初に驚いたのは、長男の嫁が食卓の上の料理の写真を撮ったことだった。 「思い出として撮影しているのかと思ったら、『SNSに載せるため』だと言うので驚きました。私の場合、年のせいか、身の周りにこういう人がいなかったので、『ああ、お家の食事まで撮影して使う人って本当にいるのね』と思いましたね」 長男夫婦に、近所のどこを観光してきたのか尋ねてみると… 「街並みを歩いて、ショッピングしたと。『ほとんどは、嫁がSNSの撮影会をやっていた』と長男は言ってました。街の中でもSNS用の写真を撮りまくっていたようです」 情緒豊かな街並みは「SNS映え」するので、と嫁はいいわけするように言った。 「まあ、息子が生まれ育った町を気に入ってくれたのなら嬉しいとは思いましたよ」 しかし、翌日。大晦日の夜の家族団らんの席でも、嫁はマイペースにSNS三昧を続けて政子さんを驚かせた。 「食事は18時頃から始めて済ませておいたので、家族みんなで紅白を楽しむ準備は万端でした。うちは、夫が時々配信で格闘技をチェックするくらいで、基本はみんなでワイワイ言いながら紅白を見るんです。それが毎年楽しみで…」 まもなく1歳になる孫は隣の座敷に寝かせて、お酒やお菓子をこたつに並べ、あとは家族で紅白を楽しむばかり、といった場面だった。 「長男の嫁だけが、こたつに来ないでソファに寝そべってスマホを見続けてるんです。『始まるよ~、おいで~』と呼ぶと、『私はフォロワーさんたちと見なくちゃいけないので』と不思議な返事が返ってきました。何を言っているのか、意味がわからなくて…」 政子さんが隣に座った長男に話を聞いてみると… 「去年は孫が生まれたばかりだったので、お嫁さんの実家で大晦日を過ごしていたそうですが、その時も状況は同じだったと。紅白が始まるとき『ついに始まりましたー。楽しみ~』と投稿したのを皮切りに、ずっとSNSをやっていた』とのこと。なんでこんな嫁を連れてきたんでしょうか!」 長男の言ったとおり、その後も嫁は時折テレビ画面に視線を送るくらいで、家族団らんに参加するそぶりは一切見せなかったという。 「孫はよく眠っていましたが、普段から子どももそっちのけでスマホばかり見てるんじゃないかと想像して、ゾッとしましたね。嫁は普段、孫に関するSNS投稿もとってもたくさんしているということです」 事実上、「長男の嫁抜き」の状態で始まった政子さん一家の「紅白歌合戦観賞」だが、嫁のSNSへの執着ぶりは、政子さんの想像をはるかに超えたものだったという。イライラをつのらせた政子さんが、その後、ついつい「嫁」と起こしてしまった口論の内容については、記事後編にて詳報する。 ※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。 取材・文/中小林亜紀 PHOTO:Getty Images
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