フェラーリ離脱サインツJr.の新天地ウイリアムズF1デビューが前倒しに? 年末テスト前にフィルミングデーを活用か
motorsport.comの調べでは、2024年限りでフェラーリを離れ来季からウイリアムズへと移籍するカルロス・サインツJr.の新天地でのF1マシンドライブが、予想よりも早くなるようだ。 【動画】角田裕毅、インディカーを初ドライブ! 元々、サインツJr.はシーズン最終戦後の火曜日にヤス・マリーナ・サーキットで行なわれるアブダビテストで初めてウイリアムズのマシンに乗ることになると見られていた。 しかしウイリアムズが、アブダビGPの翌日にヤス・マリーナ・サーキットを予約し、今季のフィルミングデー2日目を使用することが明らかとなった。 F1のフィルミングデーでは、走行距離がわずか200km(ヤス・マリーナ・サーキットでは35周程度)に制限されるが、初乗りのサインツJr.がコックピットでの快適さやドライビングポジションを確認するには十分なマイレージであり、アブダビテスト本番に向けて走り込むことができる。 サインツJr.は12月31日までフェラーリドライバーではあるものの、フェラーリのフレデリック・バスール代表は契約上の義務からサインツJr.を解くことに同意。ウイリアムズとの合意の一環として、サインツJr.は標準的なチームのレーシングスーツを着用するものの、通常のスポンサーロゴは一切掲出されない。 ウイリアムズは既に、若手ドライバーのルーク・ブラウニングがサインツJr.と共にアブダビテストに参加することを決定しており、2台体制でのテスト実施に向けてルーキー起用要件をクリアした。 ここ最近FIA F3からFIA F2にステップアップしたブラウニングは、その前のアブダビGPにウイリアムズからフリー走行1回目に出走予定だ。 フェラーリはサインツJr.にウイリアムズからアブダビテストへ参加させることに同意したものの、その後任となるルイス・ハミルトンを起用することは叶わなかった。 2025年からフェラーリドライバーとなるハミルトンをアブダビテストで走らせるということについて、フェラーリとメルセデスの間で話し合いが行なわれたものの、メルセデスのタイトルスポンサーであるペトロナスのプロモーション活動が行なわれるため、実現しなかったのだ。 これにより、ハミルトンのフェラーリ初走行は、おそらく1月のフィオラノで行なわれる旧車テスト(TPC)になると見られている。
Roberto Chinchero