篠原拓朗選手(No.65 LEON PYRAMID AMG)「本当に全部がうまく噛み合っていた」 | SUPER GT 2024 第6戦 SUGO【SUPERGT あの瞬間】
── チェッカーフラッグを受けて、ようやく優勝を感じ取れたということですが、ファイナルラップではどんな気落ちでしたか?
篠原:ファイナルラップでは、ちょうどGT500クラスのトップの車両が来てましたので、そのタイミングを合わせてチェッカーを受けられたらと。もうそれ以外はあんまり……普通に、本当に普通に走り続けてるなかで、チームからも「多分、この周にGT500のトップが来て、多分一緒にファイナルラップになると思うよ」と聞いたので、ただただ普通に走りながら、そのタイミング(チェッカー)を待つという感じでした。
── 振り返ると、今回は15番手からあっという間にトップへと浮上し、いい形でピット作業を終えて、さらにワンチャンスで前のクルマを抜き……と、まるで“絵に描いたような”戦いができたと思います。どこに勝因があったと考えますか?
篠原:勝因はすべての流れにありますかね。本当に流れがすべてと噛み合ったと言うか……。前半の蒲生選手の走りは皆さんが見てくださってたら絶対わかっていただけると思いますし。また、レインからドライアップするあいだもずっと速かった。ブリヂストンタイヤさん、バッチリのタイミングでドライバーチェンジを判断してくださったチーム、ミスなく出してくれたピットクルーの皆さん、その後のドライタイヤのパフォーマンスもそうです。本当に全部がうまく噛み合っていたと思います。
── 富士に続いての連勝で、ついにシリーズランキングトップへ浮上しました。ランキングNo.2 muta Racing GR86 GTとは15点差です。次戦オートポリスに向けての意気込みを聞かせてください。
篠原:そもそもシリーズチャンピオンを獲るためにレースをやっていますので、ここに来たからと言って、特別意識を変えちゃいけないと思っているんです。もう、今までどおり一戦一戦を着実に、自分たちができる最大限の仕事をすることを目標にがんばります。同じくフルウェイトのライバルもたくさんいるので、がんばらないといけないですが、変に特別感を出さず、普通にがんばりたいですね。今の流れの良さだったら3時間の長いレースでも、何かしらで味方についてくれるんじゃないかなという気持ちも持ちながら、オートポリスに向けて自分ができる準備をしていきたいなと思ってます。