篠原拓朗選手(No.65 LEON PYRAMID AMG)「本当に全部がうまく噛み合っていた」 | SUPER GT 2024 第6戦 SUGO【SUPERGT あの瞬間】
── 不安要素もあるなかでスタートを切ったわけですね。そんななか、いきなり蒲生尚弥選手が1コーナーでコースオフ。あの瞬間はどんな気持ちになりましたか?
篠原:一瞬びっくりはしましたけど、(コースに)復帰してからのセクタータイムを見て圧倒的な速さだったので。ヒヤッとしたのは、本当にその一瞬だけだったと思います。
── その後、蒲生選手が見事な挽回の走りを続け、ピットイン前に3番手まで浮上しました。篠原選手としては、プレッシャーが大きくなったのではないですか?
篠原:いや、本当にそのとおりです。追い上げを見ててうれしい気持ちと裏腹に、多分僕に交代するときはドライタイヤになるでしょうし、変わる(交代する)ポイントの難しさであったり、ドライ(タイヤ)のペースだったり(を考えると)、多分すごくいいポジションでドライバーチェンジを行なってもらえるのがほぼ確実だと思ったときに、すごく緊張しましたね。ここで自分がミスったらマズいなと思ってました。
── タイミングとしては、もうそろそろピットインと思われるなか、レインボーコーナーでアクシデントが発生。FCYを経てSCになる直前にピットインしました。
篠原:もともとその付近でドライバーチェンジの予定でしたので、もう僕もずっとヘルメットは被ってスタンバイしていました。いつでも(交代可能)っていうタイミングのときでしたね。
── コース復帰後は実質の2位。SCが続くなか、どんなことを考えて周回していたのですか?
篠原:路面的にもやっぱり難しい状況でしたが、その少し前からドライタイヤで走っているクルマはいましたので、そろそろドライタイヤの方が(ペース的に)速くなるなということが感覚的にわかっていました。セーフティカー中は、とにかくタイヤを温めることだけを考えてましたね。で、隊列的にトップが見える位置で走れていましたので、トップを捕らえるためにスタートダッシュを決められるようにと、(タイヤの)温めをがんばっていました。