「発端は日本の”黒ムツ”」猫13匹を殺害した元税理士ら日本の動物虐待犯たちが、中国「動物虐待ビジネス」で神格化されるおぞましさ
今、中国の動物虐待ビジネスが問題になっている。犬や猫を壮絶な拷問の末に殺害、その様子を撮影した動画はインターネットを通じて販売されているというものだ。 【画像】これはひどい…動物虐待のおぞましい実態 そのあまりにもおぞましい実態は、前編記事『《あなたのために猫を拷問しますよ》「眼球まで全身隙間なく針を刺す」「硫酸をかけて溶かす」…拷問の果てに犬猫を殺害する中国「動物虐待ビジネス」の残酷な実態』で報じている。だが、その根本には日本の虐待愛好家たちの存在があった――。
虐待ビジネスは2006年ごろから存在
「実は中国では2006年ごろから小動物や畜産動物を利用したビジネスがあることが指摘されていました。動物を虐待、拷問の末に虐殺するビデオを制作するブラック産業チェーンが存在していたんです。犬や猫に限らず、ウサギ、豚や牛などクライアントが望む動物を様々な方法で時間をかけて虐殺されていたんです」(動物虐待ビジネスに詳しい楊さん=仮名) そうしたおぞましい動画は、かつて虐待愛好家のみが知るアンダーグラウンドな世界の産物だった。だが、SNSの登場により一般人も知るところとなり、さらに規模を広げてきたのだ。 「10年ほど前からは様々なSNSを利用する、動物虐待グループが増え始めました。2023年初旬ごろからは生々しい残酷映像や画像がSNS上で著しく氾濫してきた。そしてインターネットを通じて全世界の動物虐待愛好家たちに向けて販売されるようになりました」 そのおぞましい動画内容と実行犯らについては前編記事で報じている。 だが、中国には動物虐待を取り締まり、罰則を与える法律がない。そのため公安当局も見て見ぬふり、虐待ビジネスグループは拡大の一途をたどり、実行犯らは野放しにされている。 「私たちは法整備を求めていますが、中国国内だけで声をあげるのは難しい。そのため、日本にも力を貸してくれないか、と声をかけました」 楊さんが出会ったのが、日本国内で動物の保護活動をしている鈴木愛さん(仮名)だった。 鈴木さんがこの問題を知ったのは2023年9月のこと。SNSには手を広げられ、十字に張り付けられ何度も平手打ちされる猫の虐待動画が偶然流れてきた。 「あまりにも衝撃的過ぎて、私も最初、見たときに何が起こっているのだろう、というショック状態になりました。ほかにも、とても直視できないような残酷な動画が毎日のように流れてきて…苦しかったです。尋常ではない残酷なことが中国で起きていることがわかりました」(鈴木さん)
【関連記事】
- 【詳しくはこちら】《あなたのために猫を拷問しますよ》「眼球まで全身隙間なく針を刺す」「硫酸をかけて溶かす」…拷問の果てに犬猫を殺害する中国「動物虐待ビジネス」の残酷な実態
- 「虐待繰り返す恐れ」と動物愛護団体が告発...「この虐待に公的資金?」と昨年話題になった「茨城県畜産センター内部映像」の衝撃のその後
- 糞尿が飛び散り、悪臭が漏れる…各地で発生するペット「多頭飼育」崩壊のリアル
- 「警察の中に山やクマの習性に詳しい者がいない」「後方に陣取るだけ」…猟友会のハンターが明かす、「クマ被害は人災」と言えるワケ
- クマは右手でハチミツをなめ、左手で敵と戦う…「クマの利き手は左」説は本当か…被害者の証言と傷跡から検証する