昔はぷっくり丸みを帯びて高い位置にあった頰。それが40代、50代になると、頰がたるんで平らになり、のっぺりと長い印象に。なぜか疲れて寂しそうな印象にも。大人女性から多くの指名を受ける人気ヘア＆メイクアップアーティスト、広瀬あつこさんの、常識にとらわれないチークメイクで、頰に丸みと高さを取り戻そう！

40代、50代になると「中顔面 （ちゅうがんめん）」ゾーンがまのびする

今回のテーマは「頰の丸みと位置」の復活メイク。 40代、50代になると「中顔面 （ちゅうがんめん）」ゾーンがまのびする。その原因は、肌が弾力を失い、頰の脂肪の重みを支えられなくなって、ダル～ンとたるむから。 中顔面とは、目から唇の上までの帯状のゾーン。 「『中顔面』が長くなると、年齢より上に見られ、逆に『中顔面』が短いとフレッシュな印象に。マスク生活で一気に老けたと感じたのは、頰の丸みがくずれて、たるみゾーンに変化し、顔立ちにメリハリがなくなったからなんです」と広瀬あつこさん。

「キツネスマイル」で頰に丸みと高さを形状記憶。 「母指球（ぼしきゅう）チーク」で生き生きとしたハッピーフェイスに

頰に丸みと高さを出すだけで微笑んでいるようなハッピー感が

写真左は、真顔の広瀬さん。頰が縦に長く見え、寂しげなお疲れ顔に見える。 右は、メイク前のウォーミングアップ「キツネスマイル」をしたあと、にじみ出るようなチークの秘策、「母指球チーク」で頰に丸みと高さを出した広瀬さん。中顔面がキュッと縮まって若見え。真顔でも、まるで微笑んでいるようなハッピー感が。

■プロセス1 たるみゾーンをすくうように手をあてる

たるみゾーンをすくうように手をあてる

手をパーに開き、親指をほうれい線にあてる。親指をほうれい線にあてたまま、人差し指を目尻にあて、中指は目の下の涙袋の下に置いてキープ。

頰に高さを出すことを意識しながら『キツネスマイル』

親指と中指、薬指で円をつくり、両手を「キツネ」の形にする。親指と中指、薬指で頰をホールドしながら、“キツネさん”の形ができていればOK。その状態で、にっこりスマイル！下まぶたを持ち上げ、頰に高さを出すことを意識して。このまま10秒ほど置く。手を離すと、下まぶたと頰が持ち上がり、形状記憶されて、スマイル顔をキープできる！ 「女優さんやモデルさんに至近距離で接するヘアメイクという仕事柄、今でもマスク着用は必須。マスクで頰は常に押され、中顔面のまのびと戦う日々。そんな中、頰の丸みと高さのリセットのために始めたのが『キツネスマイル』。だらけていた頰の筋肉に刺激が入り、キュッと頰がリフトします」 メイク前はもちろん、顔写真を撮る前、鏡を見てダル～ンと下がった頰が気になったとき、いつでも「キツネスマイル」で頰をリフトアップさせよう。