気になる肌荒れを治すには?効果的な薬の特徴や選び方を薬剤師が解説
抗ヒスタミン薬を配合
抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応を引き起こす原因であるヒスタミンのはたらきを抑える薬です。皮膚のかゆみや赤みを抑える効果が期待でき、肌の荒れや湿疹などに使用されます。 なお、内服薬の場合は眠気や集中力低下があらわれる場合があるため、医師や薬剤師に相談のうえ服用し、服用時は自動車の運転などは避けてください。(※2)
肌荒れに効果的な薬の選び方
適切な薬を選ぶには、肌荒れの原因を見極める必要があります。前述のような寒暖差や空気の乾燥、アレルゲンなどは外的要因ですが、偏った食生活、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れなど、内的要因が肌荒れの原因である可能性もあります。 また、体質も重要なので、ある人には効果があっても、別の人には効果がみられない、という場合も。自分の肌に合うものがわからない、スキンケアをしても肌荒れが続くという場合は、皮膚科できちんと診てもらうことが大事です。
肌荒れを防ぐスキンケアのポイント
肌荒れを防ぐためのスキンケアのポイントは主に3つです。 洗顔時やお風呂でからだを洗う際は、強く擦らずに優しく洗うことが大事です。手で擦るのはもちろんNGですが、水圧で肌の層が破壊されてしまうため、シャワーを直接顔に当てて洗顔するのも控えましょう。 熱すぎるお湯は皮脂を落としすぎて乾燥や皮脂の過剰分泌を招くため避け、ぬるま湯で洗うことも大切です。 また、入浴後は皮脂が失われて通常よりも水分が蒸発しやすい状態のため、お風呂上がりはすぐに保湿ケアを行いましょう。タオルで丁寧にからだの水分を拭ったあと、クリームなどの保湿剤を塗ることで水分の蒸発を抑えられます。 肌が荒れて皮膚のバリア機能が低下しているときのスキンケアアイテムは、ワセリンやセラミドなどの有効成分が配合されている低刺激のものがおすすめです。(※3)敏感肌の場合、合っていないスキンケアを続けることでかえって肌が荒れてしまうこともあります。皮膚の状態が悪化した場合は、なるべく早く皮膚科で診てもらいましょう。