田舎に住む祖母が毎日「豆電球」をつけて寝ています。年間の電気代はいくらかかっているのでしょうか?
家庭の照明の多くに常夜灯としてついている「豆電球」。室内の明かりとしては申し訳程度の光量ですが、睡眠の妨げにならないとしてつけながら寝る方も珍しくありません。 また真っ暗な部屋だとかえって落ち着かないといった方もいます。しかし豆電球とはいえ、夜間に連続でつけ続けたときの電気代が心配な方もいるでしょう。今回は、夜間に豆電球をつけ続けた場合の年間の電気代を計算します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
豆電球を夜10時~朝6時までつけ続けた場合の電気代を検証
今回の検証にあたって、以下の条件をあてはめたうえで電気代を算出します。 ・豆電球の使用時間は夜10時~朝6時までの8時間と仮定 ・使用する寝室は1部屋 ・電気代の基本料金は考慮しない ・計算する日数は1年間365日 なお、電気代の単価は「31円/kWh」、豆電球は消費電力の異なる「白熱電球・LED電球」の2つのパターンを用います。 電気代を計算するには、電化製品の消費電力・使用時間・電気料金単価の3つの情報が必要です。計算式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)」で求められます。 ■豆電球の消費電力 今回の検証にあたって、白熱電球とLED電球の2パターンで計算します。それぞれの消費電力は表1のとおりです。 表1
※筆者作成 表1より、LED電球の消費電力は白熱電球の25分の1だと分かります。今回の検証ではどちらのパターンも算出しますが、これから使うのであればLED電球のほうが節約につながるといえるでしょう。 ■毎日8時間つけ続けた場合の年間の電気代はどれくらいになる? 上記までの条件で、夜10時~朝6時まで8時間豆電球を使い続けた場合の電気代を計算します。豆電球の消費電力は「W」で表示されているため、まずは単位をkW(1kWは1000W)に変換しましょう。 変換後の消費電力は、白熱電球0.005kW・LED電球0.0002kWです。この数値を使った各パターンの電気代は、表2のとおりです。 表2