【天皇賞秋】武豊がドウデュースに思わず本音?「今日が一番強かった。引退を撤回してほしいくらい(笑い)」
[GⅠ天皇賞・秋=2024年10月27日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2000メートル] 「今日が一番強かった。引退を撤回してほしいくらい(笑い)」。朝日杯FS、ダービー、有馬記念、そして天皇賞・秋。2歳から毎年GⅠレースを制してきたドウデュースですが、武豊騎手は今日の走りが〝一番〟と言いました。 1000メートル通過が59秒9と、GⅠにしては遅いペース。「展開は向いていないからね」と鞍上が口にしたように、2、3着馬は先行馬でした。それでも、スタート後に後方2番手まで位置取りを下げ切って直線にかけたのは、ドウデュースの力を信じていたからに他なりません。 「何とかこの馬の強さを見せたい」。2歳時に栗東トレセンで騎乗したときから〝すごい馬〟と能力を感じ取り、信頼を置いてきたパートナー。春の2戦で敗れたことで、リバティアイランドに次ぐ単勝2番人気の評価でした。 思い返せば、朝日杯もダービーも有馬記念も…単勝1番人気でGⅠを勝ったことがない不思議な馬。逆境を跳ね返し続けてきたコンビが、きっちり〝逆襲の差し切り〟を決めてくれました。 レース直後には「約束通り」と手を差し伸べてくれた鞍上。22日発行の1面で、自信度をたっぷりと語ってくれていたことも相まって、私にとっても思い出深い勝利になりました。 競走馬として最後のシーズンを迎えたドウデュース。このコンビを見られるのは、多くても残り2戦です。 「ジャパンCが楽しみになる勝利だった。1番人気だろうね」 そう言って競馬場を去った武豊騎手。順調なら…の条件つきではありますが、次は豪華メンバーがそろうジャパンC(11月24日=東京芝2400メートル)への出走を予定しています。日本代表として胸を張って挑むレース。次は1番人気で、圧倒的な強さを見せつけてほしいと思います。
三嶋 まりえ