自身のマスク着脱「場面に応じて適切に判断」岸田首相会見2月24日(全文2)
岸田文雄首相は24日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ウクライナ侵攻から1年 岸田首相が会見(2023年2月24日)」に対応しております。 【動画】ウクライナ侵攻から1年 岸田首相が会見(2023年2月24日) ◇ ◇
核兵器なき世界に向けてどう行動するのか
記者:中国新聞の樋口です。ロシアの核、ロシアによる核の威嚇を受けた核兵器を巡る情勢について伺います。先ほど総理、外交力、日本独自の立ち位置を生かしてとおっしゃいましたけども、まさに唯一の戦争被爆国であるということは独自の立ち位置だと思いますけども、ロシアが今、新START、先ほど言及もありましたけども、新STARTの履行停止というのを表明する中で、核を巡る情勢、非常に厳しさを増しております。 こうした中で、唯一の戦争被爆国としてどのように総理、かねて掲げる核兵器のない世界というのに向けて行動していくのか。3カ月後には広島サミットも迫っておりますので、例えば、より多くの国々の首脳に広島に来ていただくとか、広島・長崎を訪れていただくとか、77年前の惨禍っていうのを世界に発信していくことが重要だと考えますけども、その辺りの見解をお聞かせください。 岸田:まず、ご指摘の新STARTですが、新START、これは米ロ間の戦略的安定性に資すると同時に、両国の核軍縮における重要な進展を示すものだと認識をしております。核兵器のない世界に向けては、米ロを含む関係国を巻き込んだ軍備管理、軍縮の取り組みが重要であり、ロシアが同条約の履行を停止する旨、発表したこと、このことに強く懸念を感じています。
「ヒロシマ・アクション・プラン」の実行が重要
また、唯一の戦争被爆国として、ロシアによる核による威嚇も、ましてや使用、これはあってはならないと考えています。広島と長崎に核兵器が投下されてから77年間、核兵器が使用されていないという、この歴史をないがしろにするなどということは決して許されないと思っています。 そして、ご指摘のロシアの動きによって、核兵器のない世界に向けた道のり、これはいっそう厳しいものになってると思いますが、そうであるからこそ、この厳しい安全保障環境という現実を、核兵器のない世界という理想にどのように結び付けていくのか、現実的かつ実践的な取り決めを進めて、国際的な機運をいっそう高めていくことが重要であると思います。 被爆地を訪問して、被爆の実相に触れること、重要ではないか、今ご質問の中でそういうご指摘もありました。私もそう思うからこそ、昨年、国連において発表しました「ヒロシマ・アクション・プラン」、これを実行していくことが重要だと思います。このプランの最後に、被爆の実相に触れることの重要性、これも盛り込ませていただいています。 こうした「ヒロシマ・アクション・プラン」を進めていく、さらには、今、わが国が主導して開催している国際賢人会議におけるさまざまな英知、こうしたものも得ながら、一歩一歩着実に取り組みを進めていくことが重要であると思っています。 そして、ぜひG7広島サミットを、再び核兵器のない世界を目指そうという国際的な機運を盛り上げる、反転させる機会に、チャンスにしたいと思っています。そうした思いで、ぜひG7議長国としても議論をリードしていきたいと考えています。 司会:それでは、産経新聞、田村さん。