自身のマスク着脱「場面に応じて適切に判断」岸田首相会見2月24日(全文2)
中国が軍事支援を行った場合、どう対応するのか
記者:産経新聞、田村です。よろしくお願いします。ウクライナ情勢に関連してお伺いします。中国がロシアに軍事支援を行うとの見方を、米国などがしてきています。先ほども、冒頭、総理、第三国への軍事支援、停止するよう呼び掛けるというふうに言及されましたけれども、日本政府としても中国の動き、同様に分析しているのかということと、また、仮に中国が軍事支援を行った場合、対中制裁の実施など、日本としてどのように対応していく考えか、教えてください。 岸田:中国の対応についてのご質問ですが、まず先日、2月18日ですが、米国のブリンケン国務長官と、中国の共産党中央外事弁公室主任、王毅主任とが会談をしたということが報じられています。この会談において、ブリンケン国務長官は中国がロシアに対して殺傷性のある支援の提供を検討していることに関する懸念を、中国側に伝達した旨、述べたと承知をしています。 この点については、わが国としても、先般のミュンヘンにおける林外務大臣と王毅主任との会談で、ウクライナ情勢について意見交換を行い、中国による責任ある対応を強く求め、また、先日のG7外相会合の議長声明でも、第三者に対し、ロシア軍等への支援を停止するよう求めたところです。 こうした、わが国自身の中国との対話、またG7の議論、こういったものを踏まえて、わが国として対応をしてまいります。引き続き、関連情報の収集・分析、これを行うことが重要だと思いますが、そうした収集・分析と併せて、G7をはじめとする関係国と緊密に連携しながら、明確なメッセージを国際社会に発していくことが重要であると考えています。 こうした考えに基づいて、わが国としても第三国の対応について、メッセージを発し続けていかなければならないと考えます。以上です。 司会:それでは次に、時事通信の市川さん。
ロシア軍の即時撤退や核使用をやめるよう促す考えは
記者:時事通信の市川です。 岸田:はい。お願いします。 記者:総理、先ほど、日本は今年のG7議長国で、なおかつ日本の外交力を発揮できるよう最大限努力したいとおっしゃってました。例えば、プーチン大統領と直接電話会談などをして、ロシア軍の即時撤退や核の使用をやめるよう促すお考えはありますか。 岸田:まず、ロシアによるウクライナ侵略においては、ロシアによるこうした侵略行為をやめさせることは重要であると思っています。しかしながら、ロシアの姿勢、そして昨今のさまざまな発言、こうしたものを見ておりますと、ロシアは引き続き強硬な態度を維持している、変えようとしていない、こうした姿勢を感じます。 ロシアとして併合した地域については、一歩たりとも譲るつもりはないというような強硬な姿勢を変えていない、こういった状況にあると認識をしています。この情勢に対して外交力を発揮し、働き掛けを行うということは大事だと思いますが、今の時点で日本として何をするべきなのか、ロシアのこの強硬な態度を考えますと、今はまず国際社会が結束をし、ロシアに対する強い制裁と、そしてウクライナに対する支援を行っていく、こういった意思を明確に示していくことが求められているんだと思います。 まずはこうした、G7の議長国として、関係国のそうした覚悟をしっかりと確認し、発信をしていく、これが今の時点で日本として行うべき外交ではないかと思っています。そうした取り組みを進める中で、情勢の変化に注視をしていくというのが、わが国の基本的な姿勢、現時点における姿勢であります。それから先のことについては、今の時点で予断を持って申し上げることは適切でないと考えます。 司会:それでは次、TBSの川西さん。