《東MAXの太鼓判》大物司会者直伝の家すき焼きから100年以上続く名店の味まで
年末年始のごちそうといえば『すき焼き』を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。それもそのはず、キッコーマンが実施したアンケート(キッコーマン+会員・オンラインアンケート)では回答者の半数以上が、年末年始にすき焼きを食べていることが分かった。では、グルメな芸能人は年末年始にどんなすき焼きを食べているのだろうか。 【写真】お肉がジューシーそうで何ともおいしそうなすき焼きの写真
12月19日発売の『女性セブン』で、父(故・東八郎さん)が作ってくれたすき焼きや、大好きな白ねぎへのこだわりを教えてくれた東貴博さん。今も食べているすき焼きについてより詳しく教えてもらった。
自宅で作るなら素材や作り方にもこだわる
昔は家族が多く、大人数ですき焼きを囲むことが多かったという東さん。自分好みに作れる今は、野菜や肉の銘柄、作り方に断然こだわっているという。 「家で作るすき焼きには肉、豆腐、春菊、きのこ、しらたき、ねぎを入れます。今の季節は、白菜やごぼう、下仁田ねぎも入れますね。ねぎは、割りしたを吸わせてトロトロにしたいから、2cm長さの輪切りにし、鍋に立てて入れます。以前群馬ロケで食べたすき焼きを真似して、豚肉だけで作る日もありますよ。 野菜や肉の旨みが溶け出し、徐々に煮詰まってだんだんおいしくなるから、最初は少し水分多めに。割りしたは、甘さ控えめが好きだから、自分で作ることが多いな」
大橋巨泉さんから教わった絶品『まつたけすき焼き』
こだわりの詰まった東家のすき焼き。 今でも秋になると作るという、芸能界の大先輩直伝の忘れられない味があるそう。 「昔、故・大橋巨泉さんのご自宅で『これがいちばんうまいんだよ』と言って出された“まつたけすきやき”は、衝撃のおいしさでした。以来、秋にまつたけが手に入ったら、すき焼きにするのが定番。 とはいえ国産はあまりに高級だから、サイズが大きく、味と香りのよい、カナダ産のまつたけを肉よりも多めに用意し、手でさいて入れる。初めて食べた時は思わず“あばれ食い”したほど、本当においしくてぜいたくな味です」
幼少期は家族、現在は大勢の芸人仲間と。昔から通い続ける思い出の店
すき焼きは、特別な日や節目の時には店で食べるという東さん。生粋の江戸っ子はどんな店に行くのだろうか。 「子どもの頃、1年に1回、家族で浅草の『米久』に行くのが恒例でした。入店したらお店の人が太鼓を人数分叩くのですが、兄弟の多い我が家は毎回乱れ打ちでしたね(笑)」 『米久』のメニューはいたってシンプルで、肉の種類は「上」と「トク」の2種類。1人あたり3000円代~とリーズナブルな価格で、上質な肉と相性のいい割りしたで煮た、牛鍋に近いすき焼きが楽しめると評判。 「結婚式後の食事会や、毎年正月に芸人を20~30人集めて新年会を開いて、大勢でワイワイ鍋を囲みます。米久での新年会はもう30年ほど続けていますね」 100年以上続く名店と共に思い出を刻む東さん。来年の新年会も楽しみだ。 【プロフィール】 東貴博/あずま・たかひろ。東京・浅草生まれ。1994年にお笑いコンビ「Take2」を結成。愛称は東MAX。ラジオやバラエティ番組などで活躍し、料理上手としても知られている。 取材・文/勅使河原桜