【全日本総合バドミントン2024】櫻本&五十嵐が福島&松本との激闘に競り勝ち決勝進出! 志田&松山は辛勝で準決勝を突破!
日本の頂点をかけて争われる第78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会5日目の12月29日は、各種目の準決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。 【トーナメント表】全日本総合バドミントン2024女子ダブルス 【女子ダブルス】 新たなペアとして出発している、福島由紀/松本麻佑(岐阜Bluvic/ほねごり相模原)と、櫻本絢子/五十嵐有紗(ヨネックス/BIPROGY)。お互いに「やりたかった」という2ペアの対決。朝一番からファイナルゲーム、79分に及ぶ激闘を制したのは、櫻本/五十嵐だった。 全員A代表の経歴を持ち、手の内はある程度わかっているだけに、序盤から長いラリーが続く。無理に攻めてもカウンターを食らうだけと、確実に相手コートに返し、少しずつ相手を崩しながら、スピードを上げて仕留める。松本のスマッシュ、櫻本のフェイントカットなど、ショット力も際立ち、見応えのあるラリーが展開された。第1ゲームは、終盤にギアを上げた松本のスマッシュが決まるなどして、21-19で福島/松本が先取した。 第2ゲームの出だしは、櫻本/五十嵐がリード。鉄壁のレシーブを誇る相手に、普通に打っても決まらない。こちらもスマッシュのねらいどころを工夫して、二人の間、ボディ、高め、一人のフォアとバックに打ち分けるなど、変化をつけて崩していく。サウスポーの櫻本が後ろから打ち、混合ダブルスで鍛えた五十嵐が前でたたく、二人のいい形で点を取るパターンも増えていく。ゲームポイントを二人の連続攻撃を決めきった櫻本/五十嵐が、21-18で第2ゲームを奪い返した。 ファイナルゲームも、攻撃の形から相手を崩して決めるパターンで点を取り合う両ペア。その中でも、「相手は攻めたくてネットやハーフを多く使ってきたのに対して、こちらはそれを気にしすぎて球出しを迷ったところがあり、相手の点につながってしまった」と松本が振り返ったように、櫻本/五十嵐が先手を取って攻め、終盤で17-13と4点差をつけた。 そこから松本の強打などで2点差まで詰めたが、最後のラリーも櫻本、五十嵐が連続攻撃を決めてゲームオーバー。79分の激闘は、まさに互角の勝負。「長いラリーが多くて1点を取る難しさを痛感しながら、二人でその1点を取りきれた」(櫻本)というわずかな差が、勝敗を分けた。ペアとして初参戦での初優勝に向けて、いい内容の試合だったといえるだろう。