【全日本総合バドミントン2024】櫻本&五十嵐が福島&松本との激闘に競り勝ち決勝進出! 志田&松山は辛勝で準決勝を突破!
続いて行われた試合は、パリ五輪銅メダルの志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)が勝利。しかし、日本代表復帰をめざす大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)が、熱い気持ちと冷静な戦略で第1ゲームを21-16で奪う。志田が後ろ、松山が前というカタチにさせず、松山を後ろで振り回し、攻撃のカタチになったら、相手の浅い返球に素早く反応して打ち込む。がむしゃらに強打を放つのではなく、スピードをコントロールしながら、銅メダルペアを崩していった。 第2ゲームは大竹/髙橋にミスが出はじめ、松山が前で勝負をかける場面も見せた。それでも勝利に執念を燃やす大竹/髙橋に19オールで並ばれたが、志田のサービスプッシュでゲームポイント。次のラリーは松山が後ろから打ち、志田が前で仕留めて21-19で奪い返した。 ファイナルゲームは、ここからが本当の勝負とシダマツがスピードを上げる。いいカタチで決めにいったショットを拾われ、長いラリーを取れなくなってきた大竹/髙橋に対し、連続8得点で16-8とシダマツがリード。大竹/髙橋も連続得点で追いすがったが、追いつくことはできず。最後は大竹のカットがネットにかかり、21-15でゲームオーバーとなった。 試合後、「終始、相手のペースだった」(志田)、「本当に負け試合のような試合」(松山)と振り返ったシダマツ。点数が欲しいところで、サービスプッシュ一発で決めるなど、点を取るバリエーションで勝利をつかんだのは、さすがだった。二人の目標と明言する全日本総合初優勝まで、あと一つだ。 準決勝の結果と決勝の組み合わせは以下の通り。 ▼準決勝(12月29日) 志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)②〔16-21、21-19、21-15〕1●大竹望月/髙橋美優(BIPROGY) 櫻本絢子/五十嵐有紗(ヨネックス/BIPROGY)②〔19-21、21-18、21-19〕1●福島由紀/松本麻佑(岐阜Bluvic/ほねごり相模原) ▼決勝戦(12月30日) 志田千陽/松山奈未 - 櫻本絢子/五十嵐有紗
取材/バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、平野貴也 写真/井出秀人