ファミリーカーが欲しい! 新米パパママのクルマ選びに密着してわかった、トヨタ新型「シエンタ」人気の秘密。
条件はコンパクト、スライドドア、ゴルフ4人分
しかし、である。子供をチャイルドシートに乗せる場合、ドアを大きく開ける必要がある。一般的な駐車場で通常のドアを全開にできるケースは希だ。そのため、リアドアがスライドドアの車が是非ともほしい。しかしスライドドアを装備したBEVは現時点では1車種もないのである(正確には軽バンにはあるのだが)。PHEVも皆無だ。この理由はおそらく現在日本国内ではBEVやPHEVの需要は非常に少ないため、国内メーカーであってもBEVやPHEVは輸出をメインに考えて作られているからだ。海外ではスライドドアの乗用車の需要が少ないのである。 そうなると仕方なくガソリンで走る車を選ばざるを得ないという結論になる。娘夫婦は共にペーパードライバーであり、藤沢の一部には細い道しかないエリアもあるためボディサイズはできるだけ小さい方が良い。しかし子供が生まれたばかりだし、安全装備は最新のものが備わったものが欲しい。運転に自信が無いので、360°モニターもついていてほしい。費用を抑えるため最初は中古も検討したものの、当然のことながら装備が見劣りするため思い切って新車を選ぶことにしたのだ。 現時点でコンパクトかつスライドドアのついている車種としては軽ハイトワゴンにたくさん選択肢があり、登録車でもルーミー/トールやソリオがある。しかし、娘夫婦にはスライドドア以外にもう一つ、車選びで満たしたい基準があったのだ。二人ともゴルフが趣味で、できれば友達夫婦と4人でゴルフに行けるものが良いという。実はこのハードルはすごく高い。なにしろ大人4人が乗った上で4人分のゴルフバッグが積めないといけないのだ。ゴルフバッグは長い上にかさばるので、かなり大きな車でも2~3個しか積めないものが多いのである。 ゴルフダイジェストがYouTubeで主要車種のゴルフバッグ積載テストの動画を公開している。これを見ると、コンパクトボディ、スライドドア、ゴルフ4人の条件をすべて満たすモデルはシエンタとフリードということがわかった。シエンタとフリードは運転席と後席がウォークスルー可能という点も小さい子供のいるファミリーにはありがたい。ここまで選択肢が狭まるとあとは容易である。娘のスタイリングの好みは圧倒的にシエンタ、ということであっさりとシエンタにすることが決まったのだ。