ジェームズ・ボンドも認めた品質 「SUNSPEL(サンスペル)」が紡ぐ高級Tシャツの系譜
SUNSPELのクオリティを象徴するカリブ海産の希少コットン
ーブランドの歴史を語るうえで欠かせないシーアイランドコットンですが、どんな素材なのでしょう? シーアイランドコットンは“繊維の宝石”と呼ばれる世界最高級のコットンです。カリブ海の島々で栽培されていたバルバデンセ種のコットンで、その量は全世界のコットン供給量のほんの0.0004%ほどに過ぎません。SUNSPELが使うのは、その内のカリブ海で栽培され、手摘みされたシーアイランドコットンです。
ーシーアイランドコットンは通常のコットンと何が違うのでしょう? 繊維長(繊維の長さ)が長い「超長綿」である点です。一般的なコットンの繊維長は2cm程度であるのに対し、シーアイランドコットンは5cm以上もあります。そのため、肌触りがカシミアのようにしっとりとしていて、しなやか。さらに高い吸湿性や放湿性を備え、シルクを思わせる豊かな光沢も特長です。
欠点があるとすれば、希少な素材のため、安定した供給が難しい点です。確保することさえ困難な素材ですが、我々は産地との太いパイプを持っているため、毎シーズン、この素材を使ったTシャツを作り続けることができます。
自社工場での生産を貫く永遠のスタンダードモデル
シーアイランドコットン以外にも、特別なコットンを使ったモデルがあるそうですね。 1900年代の初めから作り続けている「クラシックTシャツ」です。アメリカ産の高品質な超長綿をピマ・コットンと呼ぶのですが、中でもこのモデルには、「Superior Pima」の意味を持つ最高級のスーピマ・コットンが使われています。
さらにSUNSPELは、カリフォルニアの単一農園において、エシカルな方法で栽培されたスーピマ・コットンだけを厳選しています。「クラシックTシャツ」に使われているのは、そんなスーピマ・コットンを使った独自の素材「Q82」です。
我々が長年かけて改良を重ねてきたこの素材のポイントは糸です。その一本一本は、不純物を取り除くためにすいてから束ねられ、さらに強度となめらかさを出すために撚りがかけられています。さらに2本ねじり合わせ、ガス焼きを施すことで毛羽や不純物を取り除きます。この糸で編み上げられた「Q82」は、豊かな光沢となめらかさを持ち、肌触りはふんわりやわらかい。加えて着用や洗濯を繰り返しても型崩れしにくい丈夫さをあわせ持っています。