岸田首相が会見 臨時国会が閉幕(全文1)コロナ飲み薬を年内から医療現場に
岸田文雄首相は21日夜、記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 臨時国会が閉幕(2021年12月21日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 臨時国会が閉幕(2021年12月21日) ◇ ◇
方針変更すべきと感じたことは思い切ってかじを切った
司会:ただ今より岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:はい。昨日、令和3年度補正予算および関連の政府提出法案が無事成立をし、第207回国会が閉会をいたしました。そして同僚議員をはじめ全ての関係の皆さまの協力に対し心より感謝を申し上げます。 今国会ではできる限り私の考えを丁寧に説明させていただきました。自治体や現場の皆さんの意見に耳を澄ませながら、国会論戦の中でいただいたご意見も踏まえ、国民感覚に沿うように方針変更すべきと感じたことは政治として思い切ってかじを切りました。大切なことは、国民の思いをしっかり受け止めることです。例えば子育て世帯への給付金です。厳しい年末を迎える中、ご家庭においてもこの厳しい状況の中におられる方も多いかと思います。支援を迅速にお届けすることが何よりも大事であると考えています。年末年始、国・地方の現場の皆さんにはご負担もお掛けいたしますが、国民のためと思ってご協力をいただけるよう、心からお願いをしたいと思っています。
布製マスクは有効活用の上、年度内をめどに廃棄
コロナ禍という前例のない、先が見通せない状況の中で、国民の皆さんが少しでも安心して仕事に励み、日々の暮らしが送れるよう、政府として全力を尽くしてまいります。そのために、まず思い切った内容の大型経済対策を年内に国民の皆さんにお届けいたします。同時にウイルス変異株などの新しい状況に対して慎重な上にも慎重を期し、先手先手で対策を打ってまいります。 総選挙後の第2次岸田内閣発足以来40日余り、こうした方針の下、スピード感を何よりも重視して政府・与党の先頭に立ってまいりました。昨日の補正予算成立により、事業規模78.9兆円のコロナ克服・新時代開拓のための経済対策がいよいよ実行段階に入ります。未知のリスクである新型コロナに対し、全世界の政府・医療機関・国民が手探りで闘うことを強いられています。そうした中、私は新型コロナとの闘いにおいて、丁寧な説明、迅速な行動等の方針を徹底しています。政府の方針や考え方の全体像を丁寧に説明し、迅速に実行していくことで関係者の協力を効率的に進め、公共心の高さ、団結の強さという日本社会の強みを最大限生かして新型コロナとの闘いに臨んでいきたいと考えています。皆さんお1人お1人の協力をいただきながら、国民の命と健康を守り抜くため力を尽くしてまいります。 未知のリスクである新型コロナへの対応は、毎日が試行錯誤の連続です。国民のためにより良いと思えば、経緯にとらわれず迅速に対応を改めていくことも政治の役割です。新型コロナの感染が拡大し始めたばかりの昨年の春は未知のウイルスへの不安の中、多くの国民の皆さんがマスクがまったく手に入らずお困りでした。政府が布製マスクを全国民に配布するとしたことで、その後マスクの製造・流通が回復し、今ではマスクの不足に対する心配は完全に払拭されるなど、初期の目的は達成されました。その後、政府は5億枚を超える高性能マスクの備蓄を保有しており、いざという事態に十分対応できる状況になりました。財政資金効率化の観点から、布製マスクの政府の在庫について、ご希望の方に配布し、有効活用を図った上で、年度内をめどに廃棄を行うよう指示いたしました。 12月6日の所信表明演説において、コロナ対策、経済対策、外交・安全保障、憲法改正など、内閣が直面する諸課題について考え方を詳しく申し上げました。本日の会見では、私が所信表明を行ったのちに政策の方針や実行面で進展があった7項目について簡潔に説明をいたします。