大阪府・吉村知事が定例会見4月7日(全文2)感染速度が速く、重症化率も高い
想定以上に危機的状況が早く訪れたという認識か
産経新聞:産経新聞の佐藤です。3月に緊急事態宣言が解除されて、それに伴って赤信号が黄色信号になってから1カ月ちょっとで今回また赤色がつき、医療非常事態宣言が発令されるかと思うんですが、変異株によって病床が加速度的に埋まったという可能性ももちろんありますが、想定以上に危機的状況というのが早く訪れたというご認識なんでしょうか。 吉村:これは先ほど申し上げたとおり、感染の急拡大というのはいつ起きるか分からないのがこのウイルスの特徴だと思っています。ですので、そういった意味ではいつどこで出火するか分からないという中で日々職務に当たっているという現状です。なので、想定より早いとか遅いとかいうのはあまりなくて、ぐっと増えたらやっぱりすぐ抑えるということを、ワクチンが広がるまでは繰り返していかなければならないという認識で、これまでもそうですけど、今もやっていると、そういう認識です。 産経新聞:あとすいません、「大阪モデル」についてなんですけれども、今日も「大阪モデル」に基づいて判断されたかと思うんですが、府民との危機意識の共有と、出口、入り口の指標を示すことによって感染対策の徹底を求めるという目的もあるかと思うんですが、一方で分科会指標との兼ね合いもあるかと思います。今後の運用についてはどういうふうにお考えでしょうか。 吉村:現在、医療非常事態宣言ということで重症病床が70%に達したら赤信号というのは、これは適切にやっぱり運用、適切な基準だというふうに思っています。ですので、今回も赤信号をつけたということです。今、70%に達していませんが、もう達することは確実なのでつけたという状況です。なので、まずはこの医療非常事態だということを府民の皆さんにできるだけお伝えをして、お1人お1人の感染症対策の徹底をお願いします。それから今お願いしている措置の徹底をお願いしますということに尽くしていきたいと思います。 今は感染の急拡大の山をできるだけ抑えていくと、1人でも感染者を減らしていくということが非常に重要ですから、そこに力を注いでいきたいと思います。基準をどうするかというのは、感染が落ち着いてからじゃないとなかなか冷静な判断、基準設定って難しいと思いますから、今は既存の基準の中で判断をしていきたいと思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見4月7日 全文3に続く