大阪府の公道走る「聖火リレー」中止へ 吉村知事「代替え措置を検討」
大阪府の吉村洋文知事は7日午後、大阪府庁で行われた定例会見で、大阪府内の公道を走る聖火リレーを中止すると発表した。吉村知事は「調整中だが、万博記念公園(吹田市)で入り口を締め切って代替え措置ができないか検討中」と話した。 【中継】大阪・吉村知事「医療非常事態」を宣言(2021年4月7日)
「大阪府全域において、公道を走る聖火リレーについては中止をいたします」
会見では報道陣から「(きょうの新型コロナウイルス対策本部会議で)大阪府内全域で不要不急の外出を求めるということになりましたが、府内の聖火リレーはどうなるのか」という質問があった。 それに対し吉村知事は「聖火リレーの基準として、公道で聖火リレーをする場合、不要不急の外出の自粛をしている場合、あるいは緊急事態宣言が出ている場合、イベントの自粛要請をしている場合は公道の聖火リレーは中止するという基準があります。そして、この基準に基づいて大阪市における聖火リレーにおいては中止の判断をしたところです。本日、大阪府全域に対して不要不急の外出の自粛の決定をしましたので、大阪府全域において、公道を走る聖火リレーについては中止をいたします。その判断を大阪府としてやります」と答えた。
万博記念公園で入り口を締め切って聖火リレーができないか協議
この決定に際し「調整中ですが、万博記念公園を完全に閉鎖して締め切って聖火リレーができないか検討している状況です。大阪市の聖火リレーだけではなく、市外の市町村で走る予定だった聖火リレーについても、万博記念公園で入り口を締め切って聖火リレーができないか協議している最中です」と代替え措置を検討していることを明かした。 また、吉村知事は東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長や丸川珠代五輪相に、聖火リレー中止について直接相談していることを明かした。
「大阪モデル」の赤信号を点灯、医療非常事態宣言を決定
大阪府は7日、大阪府庁で開かれた「第44回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」で、重症病床の使用率がひっ迫していることなどから、府独自の指標である「大阪モデル」の赤信号を点灯、医療非常事態宣言を出すことを決定した。