毎年、「車検」が必要な車があるって聞いたのですが本当ですか?
車の所有で、避けて通れないのが「車検」です。多くの人は2年ごとに車検を受けますが、「車によっては毎年車検が必要」という話を聞いた人もいるでしょう。もし毎年車検を受ける必要があるなら、維持コストは大幅に増加します。 そこで本記事では、毎年車検が必要な車と、車検にかかる費用について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
1年に1回車検が必要な車とは
車の種類により、車検が毎年必要なものもあります。具体的には、以下のようなものです。 ●タクシー ●バス ●レンタカー ●車両総重量8トン以上の貨物車 上記のような「商業車」にあたる車は、基本的に1年に1回車検を受けなければなりません。 ■一般の乗用車は関係ない 一般的な乗用車は、毎年車検を受ける必要はありません。新車として購入してから3年目に初回の車検を受け、その後は2年ごとの車検が義務付けられています。ただし、一般の乗用車でも、個人タクシーやレンタカーなど、運送事業に用いる場合は1年ごとに車検を受けなければなりません。 ■昔は毎年車検を受けなければならない場合もあった 1995年の法改正までは、新車登録から10年経過した車は1年おきに車検を受けなければなりませんでした。しかし、道路交通法が改正以後は、車の使用年数で車検の頻度が変わることはなくなりました。
車検にかかる費用
本項では、車検にかかる具体的な費用について解説します。車検費用は1回につき数万円程度が必要で、決して安いものではありません。車の状態によって費用は上下しますが、おおよその費用を把握したうえで、少しずつ費用を貯めて準備しましょう。 ■法定費用 法定費用とは、車検時に必ず支払わなければならない費用項目です。具体的には以下の項目が含まれます。 ●自賠責保険料 ●自動車重量税 ●印紙代 上記の費用は車種や車両重量によって異なり、大きくて重い車ほど金額が高くなる傾向にあります。例えば、自動車重量税は軽自動車で5000~8800円、車両重量1000キロ以上1500キロ未満の普通自動車なら1万5000~3万7800円です。 また、自賠責保険の費用は契約月数によって異なります。12ヶ月契約なら軽自動車で1万1440円、普通自動車で1万1500円です。24ヶ月契約なら軽自動車で1万7540円、普通自動車なら1万7650円かかります。 印紙代は、車検証を交付するための発行手数料です。印紙代は新規検査と継続検査、指定工場と認定工場でそれぞれ費用が異なります。 ■車検基本料金 車検基本料金とは、車検を依頼する業者に支払う費用です。具体的な費用は依頼する業者や車の状態によって異なり、金額に決まりはありません。整備項目が少なければ1万円程度で済みますが、高い場合は15万円程度になるケースもあります。 車検を依頼できる主な業者は、以下の通りです。 ●ディーラー ●ガソリンスタンド ●車検専門店 ●整備工場 上記の業者のうち、ディーラーは割高で、車検専門店は割安といわれています。ただし、整備内容は料金が高いほど内容が充実しており、安いほど最低限のみの内容で済ませる傾向があります。車の運転は命に関わることであるため、車に少しでも問題があれば確実に整備してもらってください。