賢い子に育てたいなら…一級建築士が提言する「子ども部屋」でやってはいけないこと
こんにちは。一級建築士として住宅に関するお仕事をしながら、7歳娘と4歳息子を子育て中のともです。 【実際の間取りを見る】子どもの成績を上げたいなら…「間取り」でやってはいけないこと わが家の長女は今年の4月から小学校に入学しました。現在、娘はLDKで宿題や自主学習をしていますが、子どもの成長と共に、「自分の部屋が欲しい」と言われる日もいつかやって来ると思います。そんなとき、「子ども部屋でも集中して勉強してほしい」と願うのが親心というものですよね。 今回は、そんな私たち親ができる「集中できる子ども部屋の作り方」をいくつかご紹介します。 また最後には、一般化されている「大きくなったら子ども部屋で勉強するのが当たり前」という見解についても、皆さんと一緒に考えていきたい思います。
気が散らないように、視界に入るものを厳選する
まずは、おもちゃやゲーム、漫画など、子どもの心を誘惑するものは極力視界に入らないようにしましょう。 子どもって、好きな遊びには時間を忘れて没頭しちゃいますよね。それはそれでとても大切なことなのですが、だからこそ、自分で時間の管理が難しい年齢のうちは、勉強道具以外のものは親の目の届く場所に保管するなど、ご家庭ごとに学習環境を整えることが大切だと思います。 それから、意外と見落としがちなのが、「机と窓の位置関係」です。 窓の目の前に机を置くと、外に見えるものを観察し始めてしまったり、方角によってはまぶしすぎたりすることがあります。しかしその問題も、窓と机とが直角になるように配置するだけで、すんなりと解決できるんです。さらに部屋のレイアウト的に可能なら、利き手と反対側に窓がくるように机を置けば、手元も暗くならず理想的です。 とは言え、どうしても窓の目の前に机を置かざるを得ないお部屋もありますよね。そんなときは、レースカーテンなどで視界とまぶしさを適度に遮ってあげるのが良いでしょう。
教科書や参考書はすぐ手に取れる"机のそば"がベスト
勉強中にわからないことや気になったことがあったら、すぐに参考資料で調べたいですよね。とはいえ、調べもののたびに毎回立ち上がらなければならないとなると、大人でもちょっと面倒。子どもならなおさらだと思います。 では教科書や参考書などの資料は、どこに置くのが良いのでしょうか? 理想は、「机の高さから目線の高さまでに、参考資料を置くスペースを作る」です。 手が届きづらい高い位置や、のぞき込まなければ取り出せない机の下などに置くと、そこでひと動作入れなければならず、集中が途切れてしまいかねません。それをすぐに手に取れる場所にかえるだけで、気になったときにさっと調べられるようになり、勉強がスムーズに進むというわけです。さらにこの習慣を続けることで勉強にノッていくことができ、理解も進んで楽しくなってくるので、集中が長続きするようになるでしょう。