日本人の5人に1人は不眠症。寝つきが悪くなる意外な原因と8つの解消法
不眠症と感じたらまずは医療機関へ
――不眠が続くと、どのような危険性がありますか? 不眠症になると日中の活動に影響が出てきます。起きて活動をしようとしても体がだるい、集中力や注意力が続かない、眠ってはいけないときにも強い眠気に襲われるなどの症状が出てきます。 さらに身体だけでなく心の健康に影響を及ぼすのも特徴です。些細なことでイライラしたり、気持ちが沈んでしまったりするなどの症状が見られます。 悪化すると仕事や普段の生活にも悪影響を及ぼすため、速やかに対処すべきでしょう。 ――更年期障害が原因で不眠症になってしまった場合は、どう対処すればいいですか? 更年期障害が原因で不眠症を発症していると考えられる場合、医療機関に相談するのがおすすめです。医療機関では、血液検査で男性ホルモン値の評価を行うことで、更年期障害の有無を診断します。 程度や症状が軽い場合は、漢方薬やそれぞれの症状に応じた薬剤の使用、重い場合はホルモン補充療法が考慮されます。なお、不眠症自体はストレスの発散や食事、運動などの生活習慣の見直しで症状が改善される場合があります。 不眠症はさまざまな要因が複合的に関係していることが多いため、不眠症と感じたらまずは医療機関へ行くことをおすすめします。
週末の寝過ぎや昼寝のし過ぎも不眠症の原因⁉
――男性更年期障害に起因する不眠症を発症しないように対策する方法はありますか? 男性更年期障害による不眠症の発症を抑制するためには、規則正しい食事や睡眠、適度な運動などを積極的に行うことが重要です。また、ストレスをため込むことも不眠症の原因となるため、定期的にストレスは発散しましょう。 男性更年期障害の原因は多岐にわたります。そのため、自分に合った対策を取るためにも医療機関で受診してみることが重要です。 ――眠れないときにしてはいけないことはありますか?
眠れないからといって、アルコールを摂取したり、スマホを見たりすることはやめるべきです。アルコールを飲むと寝つきが良くなるような感じがしますが、深い睡眠が減ることによりむしろ早朝覚醒が増えてしまいます。 また、スマホが発する光は、脳が昼間と錯覚し、脳が覚醒状態となるため睡眠障害を引き起こしやすくなります。 そのほか、週末の夜更かしや寝すぎ、昼寝のし過ぎは、体内時計を狂わせる原因となるため避けることが大切です。