僕の青春時代、アメリカ車はまさに「ドリームカー」だった!
映画スターの愛車ともなれば、当然華やかなクルマになる。宝田さんの愛車は、1957年のデソート ファイアスィープだった。 テールフィインが高く長く伸びた2ドアHTで、ボディカラーはちょっとだけピンクがかった白とピンクの2トーン。ま、これ以上はないよね、、と言えるほどの華やかさだった。 宝田明さんとは弟さんと遊び仲間で、青山のお宅にもよくお邪魔していた。で、ある時、弟さんから「兄貴が話しがあるんだって」と言われてお宅に。 そこで「俺のデソート買わないか。岡崎君に似合うと思うよ!」といきなり切り出されて大慌て。でも、宝田さんが乗っているのを見て、いつも「いいなぁ!!」と思っていただけに、心は大揺れだった。 で、恐る恐る値段を聞いたら、「なんとかなる価格!」。「次に買うクルマの下取り価格だよ」と言われて納得した。もうその気になっていた。
「家内にだけは相談したいので、、」と、返事を翌日に伸ばしてもらいすぐ帰宅。家内に事の次第を話したら、「1台くらいアメリカ車に乗っておいてもいいんじゃない。きっと楽しい思い出になるわよ!」とあっさり快諾をもらった。 僕が自前で所有したアメリカ車はこの1台だけ。だが、50's~60'sのアメリカ車で「ほしい!」と思ったモデル、憧れたモデルは、当然のことながら他にも多くある。それらを、ざっとピックアップしてみよう。 まずは1955年フォード クラウンビクトリア。軽快なシルエットの2ドアHTボディ、ルーフを巡るクロームのBピラー、これまたクロームの鋭く個性的なボディのサイドライン、、カッコよかった!。 1957年のシボレー シェビー ベルエア 2ドアHT。とくに好きなブルーの1台を、仕事部屋のサイドテーブルの一等地に置いてある。 1959年フォード フェアレーン500 スカイライナー。最近の記事でも書いたが、巨大なHTが電動で開閉するモデル。2トーンカラーと電動HTのもたらす華やかさと存在感は強烈だ。