保育士の処遇改善 人件費、過去最大の10・7%引き上げへ 三原じゅん子担当相が表明
三原じゅん子こども政策担当相は22日の記者会見で、政府がまとめる経済対策に、保育士の処遇改善を盛り込むと明らかにした。「人件費を過去最大となる10・7%引き上げ、現状からの大脱却を図る」と語った。「すべての子供や若者の幸せと未来を守るとの決意のもと、子供、若者の支援・子育て支援などの取り組みを思い切って強化、加速していく」とも述べた。 【職種に対するイメージ調査】大変そうだと思う職種は? 令和6年1月の保育士の有効求人倍率は3・54倍で、全職種平均の1・35倍と比べ、高い水準で推移している。一方で、厚生労働省が平成25年に実施した保育士資格があるのに保育士への就職を希望しない人たちへの意識調査で、就職を希望しない理由についての質問(複数回答可)では「賃金が希望と合わないこと」が47・5%で最多だった。三原氏は処遇を改善することで「現状から大きく脱却して飛躍的に前進させる」と話した。