「NBAのほうがヨーロッパより得点しやすい」、元NBAフォーニエが違いに言及【バスケ】
ギリシャのチームに入団したフォーニエ
フランス代表として東京2020大会に続いてパリ2024大会でもオリンピック銀メダルを獲得したエバン・フォーニエ(昨季ピストンズ)が、ギリシャのオリンピアコス・ピレウスに入団。現地9月5日に行われた会見で「ヨーロッパよりNBAのほうが得点しやすい」と見解を示した。 オリンピック前にウィザーズなど複数チームからもオファーをもらったが、オリンピアコス・ピレウスを選んだと明かしたフォーニエは、ヨーロッパとNBAの比較について「ヨーロッパの方が得点しにくい。それは、プレースタイル、ルール、ディフェンスが違うからだ。まず(FIBAルールの方が)コートが少し狭いことがある。NBAにはボールマンへのディフェンスに長けた選手がいるし、身体能力も高い。でも、そのディフェンスを交わせば、あとはシンプルになる。ルカ(ドンチッチ/マーベリックス)みたいな選手が、『NBAの方が得点しやすい』と言うのは、そういうことなんだ」と発言。ヨーロッパのバスケでは、誰かを抜いてもヘルプディフェンスが来るため得点が簡単ではないと説明した。 フォーニエが名前を挙げたドンチッチも、「ユーロリーグは、よりチームバスケに近く、戦術的で時間がない。だからNBAの方が得点しやすいんだ。ユーロリーグで30点取る方が難しい。仮にルディ・ゴベア(現ウルブズ)のような(ディフェンスがいい)選手がいたとしても、NBAにはディフェンスの3秒バイオレーションがある。だからNBAのほうが得点しやすいんだ」と語ったことがある。またヤニス・アデトクンボ(バックス)も過去に、同様の見解を示している。 NBAがオンボール・ディフェンスをより重視し、ヨーロッパではヘルプディフェンスでも対応する傾向にあるというバスケ文化の違いは興味深い。ちなみに、コートサイズはNBAが28.65m×15.24mでFIBAルールが28m×15m、3PラインもNBAルールが7.24 m (コーナーは6.7m)でFIBAルールが6.75m(コーナーは6.6m)。さらにクォーターの時間はNBAが12分でFIBAが10分、ファウルアウトの回数は前者が6で後者が5など、双方の違いはいくつもある。 2012-13シーズンから2023-24シーズンまで、NBAでプレーしてきたフォーニエは、合計704試合に出場して13.6得点のアベレージを残している。今季オリンピアコス・ピレウスでどれだけのスタッツを残すのか? こちらも楽しみである。