「シンプルに言ってしまえば、詐欺の上に成り立っている性行為です」――子どもを手なずける「グルーミング」とは #こどもをまもる
刑法改正で「グルーミング罪」が成立
未成年者を性被害から守るため、今年3月、刑法改正案が閣議決定され、6月16日、参院本会議で可決・成立した。改正刑法には、新たに「グルーミング罪」が盛り込まれている。最終的にどのような性被害に遭うかとは別に、その過程を罰する点が特徴である。 今回の改正では、16歳未満にわいせつ目的を隠して、お金を渡したり、拒まれたのに何度も会うことを要求したりする行為は処罰の対象に。また、16歳未満に性的な姿態や裸の写真を自撮りさせて送信することを要求する行為も、処罰の対象になっている。 「まずは身近で起こりうるグルーミングの存在を、社会に広く知ってもらい、各自に警戒してもらうとともに、皆で子どもたちを守っていただきたい。そのためには、こんな被害を受けた人がいるという事実を公表することも大事です。グルーミングは絶対に許されない。その共通認識を持っていただきたいと思います」(西田さん) ※相談窓口 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター・全国共通短縮番号 #8891(はやくワンストップ) | 内閣府男女共同参画局 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html 各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「♯8103(ハートさん)」|警察庁 https://www.npa.go.jp/higaisya/seihanzai/seihanzai.html SNS相談を受け付けているCure time(キュアタイム) https://curetime.jp/ --- 「子どもをめぐる課題(#こどもをまもる)」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。 子どもの安全や、子どもを育てる環境の諸問題のために、私たちができることは何か。対策や解説などの情報を発信しています。