新型ポルシェ・タイカンにGTSが追加 700ps、0-100km/h加速が3.3秒の超俊足モデル
同時に4WDのベーシックモデル、タイカン4も登場
ポルシェが、4ドア・タイプの電気自動車=バッテリーEV(BEV)の「タイカン」に「タイカン4」と「タイカンGTS」の改良モデルの予約受注を開始した。 【写真10枚】マイナーチェンジで新しくなった新型ポルシェ・タイカンに加わったスポーティ・モデルのタイカンGTSとベーシックな4WDのタイカン4の詳細画像をチェック ◆タイカン4は2種類のバッテリーを用意 タイカン4は、標準仕様が89.0kWh、パフォーマンスバッテリープラス仕様が105.0kWhという2タイプの駆動用バッテリーを用意。、どちらも前後2つのモーターによる総合出力は408psだが、大容量バッテリーでのローンチコントロール使用時には435psまで向上する。 ◆航続距離は最長で643km 航続距離は、標準バッテリー仕様が559km、パフォーマンスバッテリープラス仕様が643km。先に発売されている後輪駆動モデルより80kg増加しているが、0-100km/h加速タイムは0.2秒上回る4.6秒だ。また、必要のない場合はフロント・モーターを停止し、効率を高めている。 ホイールは19インチで、アダプティブ・エアサスペンションを組み合わせる。LEDマトリックスヘッドライトやブラックのブレーキキャリパーなど、標準装備の拡充も図られた。 インテリアには、8ウェイ電動調整式のフロント・コンフォートシート、レザー・マルチファンクション・スポーツステアリングホイール、サウンドパッケージ・プラスを採用。パーシャルレザーインテリアは、スレートグレーかブラック/チョークベージュ2トーンが選べる。 ◆10秒間のプッシュトゥパス機能で700ps スポーツ・モデルのタイカンGTSの最高出力は605psだが、ローンチコントロール使用時などには従来型比で102psアップの700ps。標準装備されるスポーツクロノパッケージのプッシュトゥパス機能で、最大10秒間発生させることも可能だ。 0-100km/h加速タイムは従来モデル比で0.4秒速い3.3秒、0-200km/h加速タイムは1.6秒改善した10.4秒。628kmの航続距離は、120km以上の向上だ。また、タイカン・ターボSに似たサウンド特性が与えられている。 ◆エアサス+後輪操舵 シャシーはアダプティブ・エアサスペンションと、ポルシェトルクベクトリング・プラスを搭載。オプションには、後輪操舵やGTS専用チューンのアクティブライド・サスペンションコントロールが設定される。 エクステリアは、GTS独自のブラックやアンスラサイトグレーのディテールを配置。ホイールは標準が20インチ、オプションが21インチで、いずれもアンスラサイトグレー塗装が施される。 インテリアは、18ウェイ電動調整式のアダプティブ・スポーツシートプラスやBOSEサラウンドサウンド・システムなどが標準装備。モードスイッチやヒーターを備えるGTマルチファンクション・スポーツステアリングホイールも装着される。 価格は、タイカン4が1416万円、タイカンGTSが1952万円。ハンドル位置は、タイカン4が右、タイカンGTSは左右いずれかが選べる。 文=関 耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎