有名企業がこぞって取り入れる、「問題を発見する」ための技術がやっぱりスゴかった
AI技術の急速な発達などにより、誰もが同じような問題解決策を得られるようになった昨今。「問題発見」型人材の価値が上がっています。問題発見できる人は、「根本的解決のための問題を発見する」「大問題になる前の小さな問題をいち早く発見する」「より良い未来の創造につながる問題を発見する」ことができるからです。 では、どうやって問題を発見すればいいのでしょうか? 【企業が求める人材が大きく変化している…!「問題を解決できる」だけではいけない、驚きの理由】に引き続き、大手・有名企業へ問題発見の研修を行なう戦略コンサルタントで、新刊『いちばんわかりやすい問題発見の授業』を上梓したツノダフミコ氏が語ります。
知識ゼロから身につく「問題発見の技術」
多くの有名・大手企業の方々が、さまざまな目的でビジネスの場に取り入れているのが、「コンセプトピラミッド 」という問題発見の技術です。 取り入れている企業の業種も幅広く、食品、飲料、住宅、情報システム、化粧品など、さまざまな分野でこのコンセプトピラミッドが活用されており、長年にわたり採用されています。 コンセプトピラミッドは、誰もがステップさえ踏めば「真の問題」を発見できる技法として開発しました。手順通りに取り組むことで、あなたも必ず「真の問題」を発見できます。 コンセプトピラミッドは、4つのステップをたどることで、真の問題を発見していきます。各ステップは次のようになります。 【ステップ1】ピースを集める 【ステップ2】ピースをチェックする 【ステップ3】ピースをグループ化する 【ステップ4】真の問題を発見する 「ピース」とは、テーマに対する材料やネタの一つひとつのことです。テーマに関連した情報や考え、アイデアなどだと思ってください。別の視点から言うと、頭の中にあるモヤモヤやアレコレの断片とも言えます。 今回は、「なんとなく仕事の将来が不安」ということをテーマとして設定しておきます。 頭の中にあるものを文字化し、書き出していくことでモヤモヤやアレコレを「見える化」していくことが問題発見の「はじめの一歩」です。最終的にはピースをグループ化していくことでピラミッド状の階層が出来上がり、ピラミッドの最上位に真の問題を発見することができます。 ※コンセプトピラミッド は株式会社ウエーブプラネットの登録商標です。