有名企業がこぞって取り入れる、「問題を発見する」ための技術がやっぱりスゴかった
3枚を上限にグルーピングする
グループ化のルールは「3枚を上限にする」というものです。 まず、具体エリアにあるピースに注目します。具体エリアにあるピースの中から、どれでもいいので1枚のピースを取ります。これを「トリガーピース」と呼びます。 そして、トリガーピースと「意味」が似ていると思われるピースを具体エリアから集めてきます。 同じ単語が含まれているから、という理由で「似たもの」を集めてしまうケースもしばしばあります。しかし、「意味」が似ているピースを集める、ことが重要です。まさに、書かれている単語などの「言葉」に注目するのではなく、書かれている「内容」や「意味」で似ていると思えるものを集めることを心がけていきます。 集めたピースを「要するに〇〇」とくくり、グループ名をつけます。 たとえば、ピース「帰宅後は何もする気になれない」をトリガーピースとして、2枚のピースが集まってきました。 「家に帰ってもすぐに横になってしまう」 「家に帰るとスイッチが切れた感じになってしまう」 この3枚を1枚のピースで表現するとどうなるか、という視点でグループ名をつけます。3枚を読んだあとに「要するに何なのか」、と素直に考えてみましょう。 ここでは(要するに)「帰宅後は疲れて何もできない」というグループ名にしました。 具体エリアでグループ化したピースは、中間エリアに移動します。また、グループ化できなかったピースも中間エリアに移動させます。
移動させると…
抽象度ごとにグループ化する 今度はまた、中間エリアの中でグループ化していきます。ここでも、3枚を上限にまとめていってください。 中間エリアでグループ化したピースは、抽象エリアに移動します。先ほどと同様に、グループ化できなかったピースも抽象エリアに移動します。 今度は、抽象エリアの中でグループ化していきます。ここでも、3枚を上限にまとめていってください。グループ化できなかったピースはそのままでOKです。もしくは、グループ化できなかったピースは少し抽象度を高めて書き直してもいいでしょう。 最終的に残ったピースを「要するに」でくくると、真の問題が発見されます。 最終的に、次のようなピースが出来上がったとします。 「スキルアップにお金の確保は必ずしも必須ではない」 「疲れにくくなる生活スタイルに変えていく」 「まずは主体的に今後の自分の仕事像を描いてみる」 「仕事も仕事以外もやりたいことをやれるようにする」 「わかっていないことや相談したいことが実はあまり具体的ではない」 「仕事を通して常に成長し続けていきたい」 これらを「要するに」でくくると、真の問題が見えてきます。