有名企業がこぞって取り入れる、「問題を発見する」ための技術がやっぱりスゴかった
「ルール1 ワンメッセージで書く」の修正
「そもそもスキルアップするための勉強時間の確保もお金の確保も難しい」 というピースは、ワンメッセージになっていないので修正します。 1「そもそもスキルアップするためのお金の確保が難しい」 2「そもそもスキルアップするための勉強時間の確保が難しい」 という2つの情報が含まれているので、2枚の紙に1つずつ分けて書き直します。
「ルール2 40文字以内で書く」の修正
「専門学校のようなところへ行くのがいいのか、オンライン講座がいいのか、自分にはどっちが向いているのか」というピースは40文字を超えています。 1「自分には専門学校のようなところへ行くほうが向いているのか」 2「自分にはオンライン講座のほうが向いているのか」 このように2枚のピースに分けます。
「ルール4 体言止めにしない」の修正
「スキルアップとは別にお金の勉強も必要」というピースは、体言止めになっているので修正します。 「スキルアップとは別にお金の勉強も必要だと思う」 このように文末を補います。
「ルール5 『〇〇(な)ので』『〇〇(だ)から』『〇〇(の)ため』という文章はNG」の修正
「自分の時間がなくなりそうなので、副業をする気はない」というピースには、「〇〇(な)ので」が入っているので修正すると、次のようになります。 1「副業は自分の時間がなくなりそうだ」 2「自分の時間がなくなる副業をする気はない」 このような具合にピースを修正し、ピースの質を上げましょう。ステップ3が楽になります。修正後にピースが増えることは気にしなくて大丈夫です。
ステップ3 ピースをグループ化する
ステップ3は、コンセプトピラミッドの一番の醍醐味です。ピースをグループ化していきながら、各グループに名前をつけていき、真の問題を発見していきます。 料理でたとえると、素材の下ごしらえが終わって、いよいよ加熱し、味付けの調理段階に入るイメージです。 まずは、机の上などに、具体エリア、中間エリア、抽象エリアを設けます。そして、全ピースを手にし、トランプの札を配るように、ピースに書かれている内容の抽象度や具体度によって「具体」「中間」「抽象」のいずれかのエリアに置いていきます。 ここで、「具体的か抽象的かって、どうやって見極めればいいの?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。 数字とは異なり、言葉の世界はどこまでいってもあいまいです。そのため、絶対評価ではなく、相対評価的な判断で分けていきます。他のピースと比べながら、「具体的か? 抽象的か?」と判断していくということです。 「具体」とは、固有名詞や数字が入っていたり、書かれている内容がはっきりイメージできたり、読み手によって認識のズレが生じにくいピース。 「抽象」とは、漠然としていて、具体性に欠け、読み手によってさまざまな解釈がなされる可能性があるピース。 それらのどちらか判断に迷うピースは、「中間」と考えます。 それぞれに置かれるピースの割合の目安は、具体:中間:抽象=6:3:1です。 たとえば、40枚のピースがあるとすれば、【具体】24枚程度 【中間】12枚程度 【抽象】4枚程度、となります。 ピッタリこの数字になることはあまりないので、目安として考えてください。なるべくこの割合に近づくようにしてみましょう。