維新と考えが違う区長が生まれても同じ対応ができるのか

関西テレビ：都構想になった場合に、特別区の区長が世に生まれたら、当然、維新と考えが違うような方がなる可能性もあると思うんですけれども、そうなった場合でも今回と同じような対応ができるようにはなるんですか。その辺ちょっと、新たな区が持つ保健所の権限だとかいまひとつ、私分かってなくて。今回のようなことが同じようなできるというふうに、されるんでしょうか。 吉村：まず大阪市が持ってる権限というのは、僕も大阪市長をやりましたからよく分かりますが、まず市の保健所の権限にしても自分たちの自前で完全にそろえてるような状況だし、大阪府とは関係なく進めていけるような状況です。さまざまな広域施策も大阪市は単独で進めていけるような状況だというふうに思ってます。 　なので、そもそも松井市長でなければ、まったく僕と考え方が違う市長だったら協働してやっていくというのは非常に難しかっただろうなというふうには思います。もちろん4区の区長さんになってもそれぞれ話し合いとか、そういうことは必要にはなりますが、大阪市の場合はそういった意味で完全自前制なので、大阪市と大阪府、別々でいいやんかっていう議論に畢竟なりやすいです。 　例えば中核市も保健所は持ってますけども、大阪府といろんなことを連携しながら進めてますし、別の都道府県が大阪府の中に1つあるというような状況を考えてもらうのがたぶん一番分かりやすい構図にはなってるので、いろんな連携作業が普通に考えたらやりにくいですよね。それが今回、非常にやりやすかったというふうには思います。特別区になっても、今、市町村との協議というのは、これは実務方では一生懸命やったりはしてますから、そういったことはこれからも必要になると思いますが、都道府県対都道府県の話のようなことをする必要はなくなるだろうとは思ってます。 司会：いらっしゃいますか。それでは終わりにします。ありがとうございました。 （完）【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見6月10日