「酒さ」に悩む 顧客 に向けて、最適な商品選びと疾患の認知度アップを目指す方法
成長機会の高いカテゴリー
このカテゴリーの成長機会は高い。市場調査会社モルドールインテリジェンス(Mordor Intelligence)は、酒さの市場規模は2024年に20億9000万ドル(約3100億円)に達し、年平均成長率8.74%で成長して、2029年には31億9000万ドル(約4733億円)に達すると予測している。 米国で46店舗のレーザーフェイシャルスタジオをチェーン展開し、肌の悩みをターゲットにした製品をコーディネートしているスキンランドリー(Skin Laundry)は、酒さが成長カテゴリーだと考えている。同社のメディカルディレクターであるロベルタ・デル・カンポ医師は次のように話した。「当社は米国内だけで月平均2万6500件のレーザーフェイシャルを行っているが、そのうちの約10%は酒さの解決策を求める顧客のためのものだ。(酒さは)頻繁に診断されるようになっており、より効果的な新しい治療法があるという知識も主流になりつつある。酒さはにきびやアトピーなどの湿疹と間違われることが多く、酒さの人は通常、症状の悪化と緩和の時期を経験する」。 また、アポストロフィ(Apostrophe)やキュロロジー(Curology)といったブランドも、遠隔医療や処方スキンケアを通じて、このカテゴリーの顧客に治療を提供している。キュロロジーのメディカルディレクターであるホイットニー・トルピンルード医師は、「当社の認可された皮膚科専門医は、毎日(酒さ)の治療を行っている」と語る。「酒さは治るものではないが、症状を最小限に抑える局所治療や内服治療がある」。
酒さに悩む人々の認証シールへの期待
2024年1月下旬、(Reddit内の)サブレディットr/Rosaceaでは、6万1000人のメンバーの一部がNRSの新しいシールについて議論した。「リストが増えてほしい」とあるメンバーは言う。「多くのブランドが酒さに適しているというラベルを申請するようになれば、超便利になる」。 また、スキンケアブランド向けのガイダンスを参照して自分の肌のことをより知るために、認証シールの文章の詳細に目を通す人もいた。「認証のガイドラインを読むのはとても役に立つとわかった」と別のRedditユーザーは言う。「たとえば、最初のふたつのカテゴリーに含まれる成分を避けることはすでに知っていたけど、『浸透促進剤』というカテゴリーについては私は知らなかったので、避けるべき成分が少なくとも2つ増えた」。 Redditのコメント投稿者のなかには、承認された製品数が少ないことに失望している人もいる。「ラ・ロッシュ・ポゼ(La Roche Posay)、アベンヌ(Avene)、セラヴィとか、たくさんの人が愛用し、世界中の多くの皮膚科医が推奨しているブランドはどこにいった?」