「酒さ」に悩む 顧客 に向けて、最適な商品選びと疾患の認知度アップを目指す方法
正確な原因が解明されていない酒さ
米国皮膚科学会によると、酒さはさまざまな原因による炎症によって引き起こされると考えられているが、正確な原因はまだ完全には解明されていない。ストレス、食べ物、熱、日光、化粧品などが引き金となる可能性があり、30歳から50歳の女性に多い。 酒さ患者は、敏感肌、反応性の皮膚、ほてり、発赤、腫れ、にきびのような吹き出物、でこぼこした肌質、まぶたの発赤や炎症など、さまざまな症状を経験する。酒さ患者は、従来のスキンケア製品や化粧品に肌が触れると、ヒリヒリ感やかゆみ、またはチクチクした感じを経験することが多く、これは香料、清涼成分や温感成分、浸透促進剤、さらっと感やテクスチャーのために使用されるアルコールのような揮発性成分といった、一般的な成分カテゴリーによって誘発されることが多いとドレイロス医師は言う。 製薬会社のガルデルマ(Galderma)が酒さ患者を対象に実施した2021年の研究では、パンデミック時にマスクを着用すると、赤み、吹き出物、ほてりなど、参加者全体の3分の2の症状が悪化することがわかった。
悩んでいる顧客のニーズに特化したスキンケアを
ハフ氏はGlossyに対し、NRSはこれまでに提出された認証シールをすべて承認したと話している。認証シールを獲得した最初の10製品には、ビーRx(Bee Rx)、ローラゲラー(Laura Geller)、プリクエル(Prequel)、センテ(Senté)、スキンフィックス、セリカ(Serica)のスキンケアとメイクアップ製品がある。 「(酒さ患者が)直面する課題を目の当たりにして、そのニーズに特化したスキンケアを開発する気になった」と話すのは、プリクエルの創業者で認定皮膚科医のサマンサ・エリス医師だ。「認証シールは、効果的で優しい解決策を生み出すという私たちの姿勢を証明するだけでなく、酒さに悩む人々に自分の状態を管理する上で信頼できる選択肢を提供するものだ」。 酒さに焦点を当てた美容市場の成長は、OTC市場の台頭、無香料やクリーンフレグランスのカテゴリー、敏感肌用に設計または承認された製品、アトピーなどの湿疹用に承認された製品など、ほかのいくつかの成長カテゴリーと大きく重複している。 スキンフィックスのゴーディニエ氏は、「世の中にはあまりにも多くのスキンケア製品があるが、このシールによって、酒さに悩む顧客が自分に最適な製品を簡単に見わけられるようになることを願っている」と語る。