来場者投票で選出

市民賞を受賞した「見てくる犬」

　第30回UBEビエンナーレ（現代日本彫刻展）の来場者投票で決まる市民賞に、佐藤一明さん（54）＝北海道＝の「見てくる犬」が選ばれた。 　ちょこんと座って見詰めてくる表情が愛らしい作品。おやつが欲しいのか、散歩なのか、遊んでもらいたいのか、要求が通るまでとにかく見てくる犬がコンセプトで、ビエンナーレの本審査では島根県吉賀町賞に選ばれた。総投票数1717票のうち、最多の409票を獲得した。 　市民賞は第18回展から行われており、前回の第29回展では、市内の作家、平山悟さんの「wind　whisper（ウインド・ウィスパー）」が選ばれた。 　第30回展は昨年10月27日～12月22日に開催された。出品された野外彫刻15点は、12月まで展示される予定。