大阪府・吉村知事が定例会見6月17日(全文4)五輪はどうリスクを最小化するか
どういう要件かわからないから悩んでいるのか
NHK:ありがとうございます。知事としては、一定の要件の中にこういった条件が入ってくれれば解除できるのにという思いよりは、どういう要件があるか分からないから今、悩んでいますというお話ということですか。 吉村:そうです。それはお店だけなのか、人数とかいろんな条件が入ってくるのか、どうなるのか分からないんですよ。別途通知する一定の要件しか来てないわけなので、全然分からない。いろんな情報は聞いてるんですけど、それは確定情報じゃなかったらいつでもひっくり返る話ですから、それを頼りに今日の夕方決めるっていうのはできないなと。今日の夕方決めるのも総理主催の本部会議でこれを決めるっていうだけなので、そのあとの別途通知はさっき言ったように今日の夜中にたぶん来るでしょうから、どうしても前提が判断できないっていうところですね。全ての裁量を知事に任せてくれるんだったら今日やるんですけど、そうはなってないのでできないっていうことです。 司会:では質問をお願いします。すいません、じゃあ毎日新聞さん。
病床の提言を今回の判断にどう生かしたのか
毎日新聞:毎日新聞の石川です。きのうの対策本部会議で、宣言が解除されるならばまん防への移行を要請したいということが決定されました。4月の23日の対策本部会議、緊急事態宣言の発令が決まったときですけれども、出口戦略に関して朝野座長が、3波のときには50人の重症患者の状態でもすぐに逼迫してしまったために、第2波の収束時の重症病床20床までの減少っていうのを目標の1つにしていただきたいですっていうような提言がありましたけれども、このときの提言というのは府としてどういうふうに理解されて今回の判断に適用させたのか、その辺りのお考えをお聞かせください。 吉村:その点については朝野座長に直接お聞きをしまして、現在の感染状況等も踏まえてご意見をいただいて、そして朝野座長から、もし解除になる、国が解除と判断するのであればまん延防止措置を適用すべし、要請すべし。ここについてそうすべしだということの座長の意見がありましたから、その意見を参考にして府として決めたということになります。 毎日新聞:それと、きのうでも、本来は国が宣言の解除とかまん防の移行っていうのは決めるということですけれども、府としての姿勢というのを決定されました。こういう国の権限がある中で宣言への解除の要請するのかどうかっていうのはもう、初期のころはこういうことをやっていなかったと思うんですけれども、2回目の宣言の辺りから通例になっていたように記憶しています。きのう京都なんかはまん防への措置の態度を示さないなんていうような反応もしてましたけれども、あらめて、国に決定権があるような緊急事態宣言とかまん防措置に関しても府の考えを示して要望することっていうのはなぜ大事だと思うのか、知事のお考えをお聞かせください。 吉村:それはそのときの状況において、国の判断自体、これは最終決定権者は国ですから、国の判断自体にやっぱり市町村の意見も尊重すると。その上で最終、国が判断を下すということになっていますので、市町村としてどう考えるのか示すということについては国の判断に影響を及ぶす可能性が十分にありますから、これはその状況に応じて要請するべきときは要請するし、ここは国に判断をお任せするということも十分、そういう判断自体もあり得るだろうというふうに思っています。京都さんなんかはある意味、絶対的にこれをやってくれということではなくて、これは国の判断にお任せしようと、お任せすることが適切だという判断をしたということだと思います。