大日本印刷Web担当者の「社内評価を大幅アップ」させた“サイトリニューアル成功”の全貌!
この状態から、2017年には以下のような体制に大きく変更した。
ポイントは、組織を次のように3つの役割に分けたことだ。
・ルール:サイト全体の管理やルールづくり、戦略を決める ・権限:コンテンツをつくり、部門内で承認する ・仕組み:サイト来訪者に適切な施策を実施する これで、主幹部門はコンテンツづくりのみに注力できるようになった。
大規模リニューアル
次に実際のリニューアルだが、主な目的は以下の2つ。 ・コーポレートサイトとビジネスサイトの区分けをはっきりさせる ・それぞれのサイトの役割や機能を拡張する
リニューアル後のDNPサイトでは「ソリューション/製品・サービス」のページを新設し、コーポレートとビジネスの区分けをはっきりさせたほか、ビジネスサイトのコンテンツの種類を増やしている。
コーポレートとビジネスでは、展開するコンテンツの目的、役割、ターゲットが次のように異なる。 ■ コーポレートサイト
DNPの企業活動の根源的な責任としての「企業価値の創造」の役割を主に担う。そのための最重要目的達成指標(KGI)として、「コーポレートブランディング」「コーポレートマーケティング」「ビジネスサイトへの送客」という3つを設定した。それぞれをさらに具体的な目的と、成功するための重要成功要因(KSF)に分解したのが、以下の図だ。
掲載するコンテンツは、企業情報、技術・研究開発、IR情報、サステナビリティ、ニュース、採用、グループ会社ページ、Discover DNPなどで、コンテンツ運用は主に本社部門が行うこととした。 ■ ビジネスサイト
より良い社会の実現と、DNPが持続的な成長を享受するために必要な「事業価値創造」への貢献を主に担う。平たくいえば、「売るためのサイト」ということだ。KGIは「プロダクトブランディング」「プロダクトマーケティング」「カスタマーリレーション」の3つで、これらの軸で運用する。以下の図が、ビジネスサイトのKGI&KSFだ。