ウワサの薄型「iPhone Slim」は実現可能か? 求められているのか?
アップルの次期iPhone 17シリーズでは新デザインを採用し、最近報道された「iPhone Slim」が大画面のiPhone Plusの代わりに登場する可能性がある。アップルは、史上最も薄いiPhoneを提供することで、「iPhone 17 Slim」(仮称)が他社の大きくかさばるフラッグシップ機種の中で際立つことを期待している。 しかし、最近の報告によれば、より薄いiPhoneを実現するために必要な重要な部品が発売に間に合わない可能性が出てきた。アップルは新しいiOS搭載スマートフォンの仕様や物理的な寸法で妥協を強いられるかもしれない。 ■iPhone 17 Slimの実現に必要な要素 著名なスマートフォン評論家であるJukanlosreveは、アップルがバッテリー内部で使用を試みている新しい基板素材に関する、サプライチェーン全体でのさまざまなリーク情報を紹介している。この新しい基板素材により、効率的な熱制御が可能となり、標準的なバッテリーと同等の電力と持続時間を提供するより小型のバッテリーが実現できるとされている。 しかし、この技術が2025年に発売予定のiPhone 17 Slimに間に合う可能性は低いとされている。そのため、アップルは発売の延期を余儀なくされるか、内部スペースを確保するためにハードウェアの妥協を強いられることになるだろう。 ここ数年、iPhoneのデザインは比較的安定している。はっきりとは示されてはいないが、可能な限りの小型化が進められており、そのたびにバッテリー寿命、耐久性、冷却性能といった問題を一定の水準に保つために、アップルのエンジニアたちは多大な努力を重ねてきた。薄さを最優先するデザインへの移行は、これらの問題を従来の年次アップグレード以上に複雑化させることになるだろう。 ■市場はiPhone 17 Slimを求めているのか? さらに、そもそも市場により薄いスマートフォンに対する需要があるのかという疑問もある。アップルの「第4のiPhoneモデル」(標準のiPhone、iPhone Pro、iPhone Pro Max以外のモデル)は、これまでニッチな需要に応えるものであり、真に愛されるフォームファクターを見つけられていない。iPhone 12 MiniやiPhone 13 Miniは販売不振に苦しみ、iPhone 14 PlusやiPhone 15 Plusも同様だった。iPhone 17 Slimもこの運命をたどるのか、それとも「三度目の正直」で新しいフォームファクターを見つけることができるのかが注目される。